[No.7755]
とっぴんぱらりの続き
投稿者:唐辛子紋次郎
投稿日:2016/11/12(Sat) 00:29
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> 『締めことば』とかいうのがあるようですが、この方では、日本が一番豊富のように思うのですが…。西洋のなどはあまり、バラエティーがないように思います。じつは西洋のは、あまり良くは知らないのですが、日本のでは、あっしの調べたのだけですが、こんなのがありました。
と書いて置きながら、西洋のにマッタク触れていないのも片手落ちだとは思いながら、あっしなりに多忙だったため、大分遅れてしまったが、今日になってやっと書庫から、それらしき本を探し出した。
前に一度読んだはずだった。神田神保町で古くから古書店を営む大久保書店で購入した。しかも本の奥付きに『日本童話會』の朱印が押してある。童話會というのは、まだ存続しているのだろうか。また、なぜその蔵書を手放したのだろうか。
なこたあまあ、どうでもいいのだが、発行所の岩崎美術社は、良書をよく出すので有名である。
この書店は、とくに民俗学に力を入れているようで、同書は80巻ある、民俗民双書の第44巻目にあたる。その方面の権威と思われる三原幸久と云う人が書いている。巻末にはグリムとスペイン民族の昔話を比較対照した表までついている。
この書をぱらからやっていたら、そこにスペイン民族の昔話の形式という章があった。日本の場合のように、呪文のようなものは出てこないが、短いのでは、さあ話はおしまい、なんてのが多いが、日本のように、クラック・クリックで話は終わった、なんてのもあることはある。
そのほか、みんなはしあわせで/うづらを食べた/わたしには/鼻先に骨をつきつけてくれただの、わたしも行って帰ったがわたしには何もくれなかっただのという、僻みっぽいのもある。なかには、幸福の手紙のように、この話をわたしから聞いた人は、わたしに何か話しておくれ、とかいって、聞いていたものに、話を強要(^^♪するものまである。
さらに詳しく知りたい向きは、直接同書に当たられるようにお願いする。違う眼で見ればまた、新しい発見があるやも知れぬ。 終わり