我が国で、現在のような「二本のお箸」を最初に使用したのは、意外にも聖徳太子だそうです。
それまでは、細く削った竹を今の炭挟みのように折り曲げ、ピンセットで挟むようにして食べたそうです。
もっとも、その箸を使うのは天皇だけで、他の人は手で食べたそうです。
607年、第1回の遣隋使となった小野妹子らは、中国では箸と匙で食事をしていたのを見て驚き、帰国して聖徳太子に報告したのです。
そこで太子は2本の箸を使った食事作法を、朝廷の人に習得させ、朝廷内にひろめました。
「雑学子どもにウケる たのしい日本」 坪内忠太 新講社
多摩のけん
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