私が読んだ本 
(期間:2011.11.1 - 2011.12.31)

 子どもの時から今に至るまで、たくさんの本を読んできました。
 そこで、みなさんが読まれた本を紹介してください。
 元気の出る本でもいいし、楽しい本でもいいし
 役に立つ本でもいいです。
 電子図書のことでもいいです。


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  • [No.262] 「蝶の舌」 投稿者:   投稿日:2011/11/26(Sat) 22:30
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    画像サイズ: 342×519 (54kB)
    同名の映画がある。原作の小説(マヌエル・リバス作)はごく短いもので日本語にしてたった30ページほど。映画は他の2編を合わせて作られたらしい。(日本2001年公開)

     スズメと仇名される体の弱い少年が主人公で、学校でもいじめられ、登校拒否になるところへ、その先生が現れた。この先生がチョウに舌のあることを教えてくれた。少年は小躍りし学校が好きに。

    だが、運命は意外なやり方で二人の仲を裂いた。突然勃発した内戦は、スペイン国民をフランコ派と人民戦線に二分。少年の父は共和派で、母は右派のフランコ派。ここで悲劇が起こった。

     チョウの舌を顕微鏡で見せてくれ少年を喜ばせて呉れた先生はついに縄付きとなり、公衆の面前で罵声を浴びる。その中には共和派のはずの父までが。しかも父は、さらに少年にまでそれを云わせようと…。

     この少年はおそらくガリシア地方出身のため標準語が巧くなかった作者自身の姿も投影されているに違いない。


    [No.261] 「河鍋暁斎戯画集」 投稿者:   投稿日:2011/11/26(Sat) 21:08
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     字面だけでなく、こういう、挿絵の豊富に入った本にはまた別の楽しみがある。

     かれはフランスの著名な画家、ドーミエと比較されたほどの力量を持つ稀有な存在で、唐画を始め我が国諸流の絵画をすべて研究の対象としていたようだ。

     所属していた狩野派が一時没落した時も暁斎だけは注文が減らず、つねに行列のできる絵師でありつづけたようだ。慶応4年うまれの暁斎は西洋の人体解剖図まで熱心に学んだ。

     かれを尊敬したひとは、国内ばかりでなく外国にも多く、死の床で彼をみとったフォン・ベルツをはじめ、日本に数々の名建築を残した著名なジョサイア・コンドルは、暁斎の弟子になり、大森貝塚のモース、日本の紙幣印刷に大功労のあったイタリアの銅版画家キョッソーネなど多数に上る。

    「通俗伊蘇普物語」の挿絵を描いているというので、蝉と蟻の絵を探したが、残念ながら上記の本には載っていなかった。

     前の雅号が狂斎だったこともあり、かなりショッキングな絵もおおい。

     強烈な風刺精神の発露でよく、おかみに睨まれブタ箱入りはしょっちゅうだったとか。この点でもドーミエに似ている。

     パロディも得意で、暁斎漫画の鯰は、富士越の龍をパロッたもので、頭上に三味線をかついだネコまで乗せたところは、ニクイほど芸が細かい。

     この図をみると、だれでもナマズが前方へ飛び出して来るような気がして思わず、引いてしまう。したがって、当節の3Dをみるような気分にもなれる。

     なお、暁斎は、キョウサイと読み、濁らない。


    [No.260] Re: キューポラのある街 投稿者:季寿(きよし)  投稿日:2011/11/26(Sat) 20:49
    [関連記事URL:http://blogs.yahoo.co.jp/tmgw19

    男爵さん

    本は読んでいません
    浜田光夫・吉永小百合主演の日活映画を見ました

    私が勤めていた会社の敷地内にも鋳物工場があり、(工場は、当社の下請けでした)いつもキューポラから煙が出ていたのを覚えています
    しかし時代の流れには逆らえず、鋳物部品はプラスチックや鋼板に変わり、鋳物工場は1980年代に閉鎖されました

     季寿(きよし)


    [No.259] 「江 浅井三姉妹の生涯と戦国」 投稿者:季寿(きよし)  投稿日:2011/11/26(Sat) 20:23
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    坂本勇二著 「江 浅井三姉妹の生涯と戦国」

    帯にも書いてありましたが、テレビドラマ「江」のガイドというような感じで、ドラマも明日で終わりますが、この本を読んでると、放送された時の場面が思い出されます
    特に「お初」に関しては、当地に菩提寺やお墓があるという事でも、親近感を覚えました

    戦国時代の激動を生きた浅井三姉妹の数奇な運命が史実をもとに書かれており、後半では、信長・秀吉・家康らの逸話やエピソードが書かれています

     季寿(きよし)


    [No.258] 故郷 投稿者:季寿(きよし)  投稿日:2011/11/26(Sat) 20:17
    [関連記事URL:http://blogs.yahoo.co.jp/tmgw19

    水上勉著 「故郷」
    アメリカ住まいの夫婦が、何年ぶりかで生まれ故郷である日本に帰ってきたが、夫の実家は丹後、妻の実家は若狭、妻としては、まだ生きている母の近くに家を建てて住みたいと思ってるが、夫はアメリカのスリーマイルズ島原発事故が気になって、すぐ近くに原発のあるようなところへは住みたくないと言っている
    ところが帰国して、間無しに母が倒れ亡くなってしまったのを機に、妻の方は母の面倒でも見ようと思ってた母がいなくなった今は、住みたいと思ってた気力も失せて、日本なら何処でもいいと心変わりしてしまった

    この本は、水上勉が20年以上前に新聞の連載されたものを、約10年後に出版されました
    実際にこの小説が書かれた10数年後に、「ふげん」「もんじゅ」で事故が起き東海村発電所でも事故が起きました
    主人公夫妻が危惧していたことが実際に起き、そして今年の福島原発の事故、もし作者が生きておられたなら、どのように思われたでしょうか?

     季寿(きよし)


    [No.256] Re: 車輪の下 投稿者:   投稿日:2011/11/26(Sat) 15:00
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      男爵さん、みなさん、こんにちは。

    > ドイツ語もツィカーデです。

    die Zikadeで女性形なんですね、いい声で歌うから女性形?それとも、ドイツ語では語尾がeのばやいは、女性形とかの決まりでもあるのかな。

    > >  大三郎によると、ヘルマンヘッセには昆虫少年を主人公にした短編があると云うので、自身かなりの昆虫少年だった可能性が高い。
    >
    > ヘッセの昆虫好きはどこかで聞いたことがあります。

     もっとも、ヘッセが少年の頃には、ヨーロッパ一帯に、採集熱が盛んだったという証言もあります。これは、本人が書いているそうです。


    [No.255] Re: 私は読まなかった本 投稿者:   投稿日:2011/11/26(Sat) 08:31
    [関連記事URL:http://homepage2.nifty.com/Avenue-Serie/

        男爵さん…お早う御座います。
    
    > さるところに来て探したのですが
    > 「イグアナの娘」の在庫はありませんでした。
    
    ご紹介有難う御座いました。アマゾンに中古本
    ですが在庫がありましたので「イイグアナの娘」
    ほか「訪問者」を注文しました。
    
    何しろ 萩尾望都は妹婿の従兄弟の娘ですので、
    「読んでない」では、妹に合わせる顔がありま
    せんから…(笑)
    
       どうも有難う御座いました。
    
    
              瀬里恵


    [No.254] 鉄子の旅 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/26(Sat) 07:37
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    「鉄子の旅」(てつこのたび)は、菊池直恵によるノンフィクション漫画作品。
    2002年から2006年まで小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ増刊IKKI」「月刊IKKI」に連載された。

    http://www.youtube.com/watch?v=R2xRrzXLcgM

    鉄道マニア 鉄道おたくはたいてい男。

    この漫画は鉄道好きな女の子が主役。

    旅の案内人としておたく的な横見浩彦が同行する。

    登場するのは岩手県のローカル鉄道だ。

    岩泉線の押角付近の景色が出てくる。
    ここは山奥でいいところ。
    残念ながら大雨でまだ復旧していない。

    釜石線の陸中大橋の大ループのトンネル。
    ここもよい。

    読んでためになる鉄道紀行漫画。


    [No.253] 森鴎外:かのやうに 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/26(Sat) 06:48
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    森鴎外は穏健保守の人物で、体制を壊すよりはなんとか守ろうとした。

    小説「かのように」のテーマは、歴史学における神話と科学の調和の問題である。
    わが国の歴史は戦前においては天孫降臨から始められていた。
    神話は絶対的に歴史に重なっていた。
     (お隣の国でも檀君(タングン)神話の遺跡発見などありましたね  捏造もの)

    歴史学を専攻する主人公は、学者の良心として、そのような立場を是認することはできない。
    しかし、天孫降臨神話を否定すれば、日本の大切な「御国柄」の根本がくずれてしまう。

    子爵家に生まれた主人公は、そういう「危険思想」を公表することができない。

    主人公は、神話と学問の間にはさまれて、ノイローゼに陥る。

    そういう時、鴎外はファイヒンゲルの「かのやうにの哲学」を読んで、これを応用すればよいと考えた。

    ファイヒンゲルによれば、すべての価値は「意識した嘘」の上に成立している。
    即ち「かのやうに」という仮定の上に立っているのである。

    たとえば
    幾何学でいう、線とは長さだけあった幅はないという仮定。
    あるいは、点とは位置だけあって大きさはないという仮定を考えてみるとよい。
    幅のない線、位置だけあって、大きさのない点などは実際に存在しないが、
    そういう点や線を、あるかのやうに仮定しなければ幾何学は成立しない。

    この「かのやうに」理論を、主人公はファイヒンゲルから借用すれば、
    神話は事実ではないが、事実であるかのやうに扱うことによって、
    「御国柄」と矛盾しない歴史学が構築できることになるということに気がついた。

    この小説を書く背景にあったのは
    森鴎外は大逆事件に心配した山県有朋から危険思想対策を求められ、
    それに応じて書いたのが、この「かのやうに」であったという。

    妥協折衷の立場であったが、鴎外なりに矛盾を解決する方法を、ドイツの文献から
    探してきて、なんとか説明に成功した鴎外は、やはり真面目人間であった。


    [No.252] Re: 私は読まなかった本 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/26(Sat) 06:34
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    瀬里恵さん

    > 私は漫画を見ないから 萩尾望都の「イグアナの娘」も読んで(?)いない。
    > ところが数十年まえ これがドラマ化され テレビで放映されたので否応
    > なく目に留まった。

    さるところに来て探したのですが
    「イグアナの娘」の在庫はありませんでした。
    いちおうリクエストに入れておきましたが.....
    http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%81%AE%E5%A8%98-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E8%90%A9%E5%B0%BE-%E6%9C%9B%E9%83%BD/dp/4091913814

    萩尾望都 といえば
    代表作は「ポーの一族」
    ほかにも、「11人いる!」、「残酷な神が支配する」、「バルバラ異界など。


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