[掲示板へもどる]
一括表示

[No.500] 藤堂明保「中国名言集」上・中・下 投稿者:   投稿日:2011/12/09(Fri) 22:50
[関連記事

藤堂明保「中国名言集」上・中・下
画像サイズ: 360×510 (52kB)
現実の中国は、記憶のなかの中国とは大違いだが、むかしの中国人はエラカッタし、いい言葉をたくさん残している。

あっしの家は、親父が(国文や)漢学が好きだったので、夕食時にかならず中国の詩だとか、こうした名言の『講義』があった。

「赤壁の賦」など、あまりにも長いので、子供たちの間では、「辟易の賦!」と呼びならわされていた。

 いまこの書を手に取ると、我が家の昔の夕餉の光景がたちどころによみがえってくる。

 上巻には、「酒池肉林」や「他山の石」、「臥薪嘗胆」、「牛後となるなかれ」などが、中巻には、「焚書坑儒」、「四面楚歌」、「背水の陣」、「馬をよんで鹿という」、下巻には、「三顧の礼」、「虎穴に入らずんば」、などが収められている。

 上巻の「太公望、魚を釣る」なぞはのち川柳にもなって、多くの日本人に親しまれたはずだ。

 上掲の書は、まいにち、ヒマな折りにでも紐解けば、勉強にもなるしむかしの懐かしい思い出に浸ることもでき、一石二鳥だ。


[No.502] Re: 藤堂明保「中国名言集」上・中・下 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/10(Sat) 06:22
[関連記事

唐辛子 紋次郎さん  祝500番!

> 現実の中国は、記憶のなかの中国とは大違いだが、むかしの中国人はエラカッタし、いい言葉をたくさん残している。

長きにわたり日中文化交流協会の会長を務めた井上靖でしたが
彼の家族が「井上は、記憶のなかの中国しか見ないで、現実の中国を見ていない」と述べていましたね。

日本に中国人留学生がたくさんやってくると、中には犯罪を犯すものも出てくる。
パチンコ屋で磁石をつかって不正を働いたり、窃盗や暴行事件を起こしたり
インターネットで不正コピーとネット販売をして利益などあげて退学した留学生もいます。
中国語の先生が「なぜ論語かといえば、そもそも中国人は論語的でないから、孔子が諌める意味で論語を書いたのです」「中国人留学生のなかにはとんでもない者もがいるから、中国人留学生に気をつけるように」など言いました。
 幸い私の世話した中国人留学生は優秀で真面目な人物ばかりだったので、良い成果をあげて帰っていきましたが。

>  上巻には、「酒池肉林」や「他山の石」、「臥薪嘗胆」、「牛後となるなかれ」などが、中巻には、「焚書坑儒」、「四面楚歌」、「背水の陣」、「馬をよんで鹿という」、下巻には、「三顧の礼」、「虎穴に入らずんば」、などが収められている。

「一期一会」 「覆水盆に返らず」 「鶏鳴狗盗」
「竜頭蛇尾」 「天衣無縫」


[No.507] Re: 藤堂明保「中国名言集」上・中・下 投稿者:   投稿日:2011/12/10(Sat) 09:51
[関連記事

> 長きにわたり日中文化交流協会の会長を務めた井上靖でしたが
> 彼の家族が「井上は、記憶のなかの中国しか見ないで、現実の中国を見ていない」と述べていましたね。

中国の歴史には「断絶」があるそうですね。歴史のなかの中国と、現在の中国とは、
http://homepage3.nifty.com/ryuota/china.html にあるように、別物のようです。


[No.509] Re: 藤堂明保「中国名言集」上・中・下 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/10(Sat) 10:20
[関連記事

Kenzaさん

> 中国の歴史には「断絶」があるそうですね。歴史のなかの中国と、現在の中国とは、
> http://homepage3.nifty.com/ryuota/china.html にあるように、別物のようです。

私もさきほど、ここを見ましたが、下記のことは他の本にも書いてあることです。
 & 夏王朝は東南アジア系民族が、殷は北方狩猟民が、周は西方の遊牧民が、それぞれ中原の地にやってきて建てた王朝だとしている。
 & ちなみに、秦も西方民族系である。

 & まあ、大昔に多種多様な民族が混じり合ってできたのが「漢族」で、そのハイブリッドな文明が「中国文明」なのだ、と言っても別にかまわない。

ある人は少数民族の文化習慣を捨てたのが漢民族だと言っています。
そして
いまだに先祖の風俗文化を捨てずに守っているのが少数民族です。
シルクロードから伝わった文化文明で中国の民は育ったのです。
 麦も西から。麺文化は製法がルーツ。 まあ仏教もそうでしょう。もしかするとアーチ技術も西から(アーチはメソポタミアで発生した)。
  ついでにいえば朝鮮半島も中国大陸も、そういう文化を日本に伝えた通過地であって、もしかしたらオリジナルなものは少ないかもしれません。

 & 問題はその後、中国文明が大きな断絶を経験している、ということなのだ。
   ......
 & 五胡十六国時代のような大幅な住民の入れ替わりがあったのかもしれない。
 & その後の、遼・金・元・清という「征服王朝」についてはもう触れないが、支配層が替わってハイ終わり、で済まなかったことだけは容易に推察できる。

 & 結局のところ、「中国文明」で不変なものとしては、「漢字」ぐらいしか思いあたらない。

たえず異民族との混血や交流があってできてきた(本当はない)漢民族。
というのが、他の本にも書いてある事実のようです。
ごった煮の中国文化。 中華思想は世間知らずの自己中心的な考え方。