[No.509]
Re: 藤堂明保「中国名言集」上・中・下
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/10(Sat) 10:20
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Kenzaさん
> 中国の歴史には「断絶」があるそうですね。歴史のなかの中国と、現在の中国とは、
> http://homepage3.nifty.com/ryuota/china.html にあるように、別物のようです。
私もさきほど、ここを見ましたが、下記のことは他の本にも書いてあることです。
& 夏王朝は東南アジア系民族が、殷は北方狩猟民が、周は西方の遊牧民が、それぞれ中原の地にやってきて建てた王朝だとしている。
& ちなみに、秦も西方民族系である。
& まあ、大昔に多種多様な民族が混じり合ってできたのが「漢族」で、そのハイブリッドな文明が「中国文明」なのだ、と言っても別にかまわない。
ある人は少数民族の文化習慣を捨てたのが漢民族だと言っています。
そして
いまだに先祖の風俗文化を捨てずに守っているのが少数民族です。
シルクロードから伝わった文化文明で中国の民は育ったのです。
麦も西から。麺文化は製法がルーツ。 まあ仏教もそうでしょう。もしかするとアーチ技術も西から(アーチはメソポタミアで発生した)。
ついでにいえば朝鮮半島も中国大陸も、そういう文化を日本に伝えた通過地であって、もしかしたらオリジナルなものは少ないかもしれません。
& 問題はその後、中国文明が大きな断絶を経験している、ということなのだ。
......
& 五胡十六国時代のような大幅な住民の入れ替わりがあったのかもしれない。
& その後の、遼・金・元・清という「征服王朝」についてはもう触れないが、支配層が替わってハイ終わり、で済まなかったことだけは容易に推察できる。
& 結局のところ、「中国文明」で不変なものとしては、「漢字」ぐらいしか思いあたらない。
たえず異民族との混血や交流があってできてきた(本当はない)漢民族。
というのが、他の本にも書いてある事実のようです。
ごった煮の中国文化。 中華思想は世間知らずの自己中心的な考え方。