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[No.154] 大菩薩峠 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/21(Mon) 07:22
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日本で一番長い小説
大菩薩峠

作者の中里介山は羽村の人。
玉川上水の遺跡を訪れたときこの作者のことを改めて知った。

長編時代小説とはいえ、主人公の、虚無にとりつかれた剣士・机竜之助をめぐる
多くの人間たちを描いているので、いくらでも書ける。
作者は死んでしまったから未完になったが、生きて書き続けたらまだまだ続いたであろう。

舞台は甲州大菩薩峠から始まって日本全国の旅となっている。
話は幕末から明治に変わる時代のため、新撰組が出てくるのは驚きだった。
京都も出てくるし、宮城県も舞台になる。

意外にも
菊池寛、谷崎潤一郎、泉鏡花、芥川龍之介らが賞賛し、いわゆるプロ受けもあったのである。
若いとき左翼運動に傾いたことのある作者に対して
文筆家たちの内心の同情があったのかもしれない。

盲目となった竜之助は、一緒に暮らす若い娘を守りながら
夜毎に辻斬りをするというわけのわからない行動をとる。
(森鴎外のヰタ・セクスアリスでも、主人公と一緒に寮生活をおくる男が、主人公には何もしないのに、夜に外出して他人に乱暴を働く話を連想する)

この小説に出てくる白骨温泉は今も有名である。

ニヒルな主人公の机竜之助は、丹下左膳のモデルとなったのだろう。
ほかにも机竜之助の末裔と思われるのが眠狂四郎や木枯し紋次郎であり、このメロウ倶楽部には名前の似ている唐辛子紋次郎さんがいる。(失礼しました)


[No.159] Re: 大菩薩峠 投稿者:   投稿日:2011/11/21(Mon) 08:58
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男爵さん こんにちは

>舞台は甲州大菩薩峠から始まって日本全国の旅となっている。
>話は幕末から明治に変わる時代のため、新撰組が出てくるのは驚きだった。
>京都も出てくるし、宮城県も舞台になる。

うち(祖父)の書庫にあったので読みました。何巻までかは忘れました。
戦時中に、舞台が南洋の島になったのが出て、買って読んだ気がしますが、ほんとかな?


[No.161] Re: 大菩薩峠 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/21(Mon) 10:43
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七君さん こんにちは

> うち(祖父)の書庫にあったので読みました。何巻までかは忘れました。
> 戦時中に、舞台が南洋の島になったのが出て、買って読んだ気がしますが、ほんとかな?

私も全巻いちおう読んだのですが
駒井たちが船に乗って島にたどりついた場面は忘れてしまいました。

>、駒井の無名丸が総勢50余名を乗せて太平洋を沖に出始め、やがて東経170度北緯30度付近の無人島に着く。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0688.html


[No.195] Re: 大菩薩峠 投稿者:季寿(きよし)  投稿日:2011/11/22(Tue) 20:10
[関連記事URL:http://blogs.yahoo.co.jp/tmgw19

男爵さん 七君さん

> > うち(祖父)の書庫にあったので読みました。何巻までかは忘れました。
> > 戦時中に、舞台が南洋の島になったのが出て、買って読んだ気がしますが、ほんとかな?

私は、本は読んだことはありませんが、映画を見たことがあります

東映映画では、机竜之助は片岡千恵蔵でした
また大映でも映画化され、机竜之助は市川雷蔵だったと思います

その当時、昭和30年代、映画全盛の時代で当地にも3館の常設映画館がありましたが、20年以上前にすべて閉館しました

 季寿(きよし)


[No.160] Re: 大菩薩峠 投稿者:YKOMA  投稿日:2011/11/21(Mon) 10:06
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男爵さん こんにちは
中里介山は青春時代に読んだことがあります。わけのわからない
話が延々と続いて、何処まで読んだのか覚えておりません、ただ
巡礼親子を龍之介が殺す場面があったとしか、今となっては判然
としない記憶であります。

 それというのも、わたしの家から東に見える大菩薩嶺は毎日眺め
ていたし、あれを越えれば八王子・東京があると思っておりました。
 それに加えて、話の中に八幡代官の駒井某というのが出てくるし
八幡村はごく近くにありましたから。
(この話は以前に男爵さんとやりとりしましたね)

 後年、右旋回しか出来ない故障の日航機が駿河方面から来て
羽田を目指したのが、大菩薩嶺に阻まれて引き返すところを、
たまたま帰省中に目撃しました。例の御巣鷹山事件ですね。
余計なことを書きました、失礼をば。
                   YKOMA


[No.162] Re: 大菩薩峠 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/21(Mon) 10:49
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YKOMA さん こんにちは

> 中里介山は青春時代に読んだことがあります。わけのわからない
> 話が延々と続いて、何処まで読んだのか覚えておりません、ただ
> 巡礼親子を龍之介が殺す場面があったとしか、今となっては判然
> としない記憶であります。

それは最初の場面ですね。
罪もないのに殺される老いた巡礼こそ迷惑悲劇。

>  それというのも、わたしの家から東に見える大菩薩嶺は毎日眺め
> ていたし、あれを越えれば八王子・東京があると思っておりました。
>  それに加えて、話の中に八幡代官の駒井某というのが出てくるし
> 八幡村はごく近くにありましたから。
> (この話は以前に男爵さんとやりとりしましたね)

そうでした。
 幕末を背景に、悪名高い代官を象徴するような神尾主膳が甲府勤番にまわされて
 これ以上ないという悪のキャラクターを発揮しはじめると
 そこに後半の主人公となっていく駒井甚三郎が勤番支配として着任する。
 二人のあいだに確執と権謀術策が交わされ....、

>  後年、右旋回しか出来ない故障の日航機が駿河方面から来て
> 羽田を目指したのが、大菩薩嶺に阻まれて引き返すところを、
> たまたま帰省中に目撃しました。例の御巣鷹山事件ですね。

日航機の事故は今も印象が深いです。


[No.163] Re: 大菩薩峠 投稿者:   投稿日:2011/11/21(Mon) 11:00
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YKOMAさん、男爵さん こんにちは

>  それに加えて、話の中に八幡代官の駒井某というのが出てくるし
> 八幡村はごく近くにありましたから。

そんな名前が出て来たのでしたか。知らなかった。

前にもお話ししましたっけ、私の親戚に在米の駒井さんがいて、羅府新報(http://rafu.com/news/)を発行しています。でも、やや遠い親戚なので、大菩薩峠を読んだ頃には、親戚に駒井さんがいる事は知りませんでした。


[No.169] Re: 大菩薩峠 投稿者:YKOMA  投稿日:2011/11/21(Mon) 18:34
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七君さん

> 前にもお話ししましたっけ、私の親戚に在米の駒井さんがいて、羅府新報
>(http://rafu.com/news/)を発行しています。でも、やや遠い親戚なので、大菩薩峠
>を読んだ頃には、親戚に駒井さんがいる事は知りませんでした。

おやおや、わたしも駒井ですが。

偶然とはいえ、祖父の弟、すなわち大叔父にあたるひとがアメリカにおりましたっけ。
終戦後東京に来ましたが米通信社の特派員をやっていたとか、銀座でご馳走された叔母から聞かされた覚えてます。しかし彼には係累は無かったはずなので無関係でしょうね。


[No.171] Re: 大菩薩峠 投稿者:   投稿日:2011/11/21(Mon) 21:29
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男爵さん、YKOMAさん、

大菩薩峠は私もその昔かじったことあります。

YKOMAさんの故郷とも以前お聞きしましたね。

そんな大菩薩峠には若いころから、数え切れないほど登りました。
30歳の頃何年か付き合っていた女性の故郷でもあり、
その家にも四季、それぞれに遊びに行きました。

その大菩薩峠に登って青い空の下、長ーい草を刀に見立て、
みんなと戦ったものです。
もちろん一人でかっこつけて、その草の刀を振り回したりしました。

作中の人物になった気になって! 楽しかったですよ。
もちろん中山介山のことも考えながら!


[No.173] Re: 大菩薩峠 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/22(Tue) 05:10
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あやさん、YKOMAさん、七君さん

> 大菩薩峠は私もその昔かじったことあります。
>
> YKOMAさんの故郷とも以前お聞きしましたね。
>
> そんな大菩薩峠には若いころから、数え切れないほど登りました。
> 30歳の頃何年か付き合っていた女性の故郷でもあり、
> その家にも四季、それぞれに遊びに行きました。

私はまだ大菩薩峠に登ったことはありません。
やはり山道はきつく
簡単に登れるところではないと聞きましたが。


[No.189] Re: 大菩薩峠 投稿者:   投稿日:2011/11/22(Tue) 17:32
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男爵さん、

> 私はまだ大菩薩峠に登ったことはありません。
> やはり山道はきつく
> 簡単に登れるところではないと聞きましたが。

きついとは思いますが、ハイキングコースくらいに考えても
だいじょうぶです。

そういえば、何度登っても、そんなに登山者はいませんでしたね。
私たちだけということもありましたね。人に会わないというのは
反面気持のいいものですよ。


[No.190] Re: 大菩薩峠 投稿者:YKOMA  投稿日:2011/11/22(Tue) 17:47
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あやさん
わたしも途中までしか行ってません。

あやさんも塩山から行ったと思いますが、最近では反対側から
上日川の道から行くらしい、駐車場が出来て、銀座通りみたいに
混むらしい。昔とは大違いだね。


[No.213] Re: 大菩薩峠 投稿者:   投稿日:2011/11/23(Wed) 21:25
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YKOMAさん、

> わたしも途中までしか行ってません。

そうなんですか? 地元なのに半分って、大変なところなんですかね?
塩山の友人宅の、子どもたちと行った時も半分くらいだったでしょうか。
その時、なんともいえない広い、広い、坂の原で休んだ覚えがあります。
坂を体を寝かせてごろごろと滑り降りたりしました。

>
> あやさんも塩山から行ったと思いますが、最近では反対側から
> 上日川の道から行くらしい、駐車場が出来て、銀座通りみたいに
> 混むらしい。昔とは大違いだね。

そうです。塩山からでした。
最近は銀座並みですか? 行ってみたいところではありますが、行けないですね。
最後は10年以上も前だったか? その時は登らず、下に書いたあたりを
歩いて雲峰荘泊まりだったと思います。

恵林寺 雲峰寺? 裂石温泉なども懐かしいです。
雲峰荘? へは何回か泊まりました。いい宿でした。


[No.192] Re: 大菩薩峠 投稿者:   投稿日:2011/11/22(Tue) 19:02
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YKOMAさん こんにちは

> おやおや、わたしも駒井ですが。
>
> 偶然とはいえ、祖父の弟、すなわち大叔父にあたるひとがアメリカにおりましたっけ。

うちも甲州から出ていますから、遠い遠いどこかでつながっているかもしれませんね。
アフリカまで行かないでも。


[No.194] Re: 大菩薩峠 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/22(Tue) 19:12
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七君さん、 YKOMAさん こんにちは

> うちも甲州から出ていますから、遠い遠いどこかでつながっているかもしれませんね。

実は私の母方の先祖は
南部藩の家来で
甲斐の国から、みちのくまで移住してきたのです。 源氏で武田一族ということになっています。

かつて
山梨で全国オフをしたとき
私だけ内船駅(うつぶなえき)で降りて、南部町役場など見てきました。


[No.200] Re: 大菩薩峠 投稿者:YKOMA  投稿日:2011/11/23(Wed) 09:59
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男爵さん

> 実は私の母方の先祖は
> 南部藩の家来で
> 甲斐の国から、みちのくまで移住してきたのです。 源氏で武田一族ということに

南部藩といえば名馬の産地だそうで、甲斐駒のルーツではないでしょうか。
武田騎馬軍団を支えたのかな。

> かつて
> 山梨で全国オフをしたとき
> 私だけ内船駅(うつぶなえき)で降りて、南部町役場など見てきました。

身延線に乗るたびに、不思議な読み方をする駅だなあと思っていました。
降りたことは無いのですが。


[No.231] 宮沢賢治の「大菩薩峠の歌」 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/24(Thu) 17:11
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> 日本で一番長い小説
> 大菩薩峠

あの
宮沢賢治も「大菩薩峠の歌」をつくっています。
よほど感動したのでしょうか。

「宮沢賢治・作詞作曲」
http://www.ihatov.cc/song/bosatsu_.htm