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[No.33] 「世界カタコト辞典」を推す 投稿者:   投稿日:2011/11/03(Thu) 12:09
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 名編集者の名案と思うが、あの開高健と小田実をくっつけてしまった本がある。

 「世界カタコト辞典」である。二人とも有名な世界放浪の達人である。

  辞典なのでアイウエオ順である。ためしに『ス』のところをめくると、スパゲリがある。

 これは小田の執筆で、アメリカへ行き、ここでスパゲッティを注文した。

 これがマッタク通じない、そこで発音を七変化させてみたがやっぱりダメ。そこへ17歳くらいの坊やが出てきて、店主の耳元でひそひそ。やっと店主にも分かったらしく大声で、おー、スパゲリのことね、といったとか。

 もうひとつは、開高がきゅうにギリシャへいくことになり、大学でギリシャ語を専攻した小田が先生役を買って出た。まず教えたのが「ワレ汝ヲ愛セリ」「ワレ汝トトモニ寝ルコト欲セリ」「女ノ子」「キレイ、アアキレイ」開高はそっちの方も好きは好きだが、食う方もまけずに好きだ。そこで、ほな、腹がへったらどないするんや、と問うと小田は、そら簡単や。タベルナいうたらええんや、とすべてが漫才調だ。

 アテネの宿りはどうする。まず、「宿ハイズクナリヤ」が必要で、宿に付いたら、なんぼや、先方が高いこと云ったら「ワレ大イニ貧窮セリ」それでもだめなら「高スギルヨ、オカネナイネ」と痒いところに手の届くような教授ぶりだ。

 ちなみに、二人とも大阪人である。しかし年中フザケテばかりいるわけでもなく、時に教養が炸裂する。

 実用と教養を兼ねる本書、今様の言葉で云えば、『シェフの一押し』である。

 もっとも、小田先生のお陰で、いくらギリシャ語がうまくなっても、いまかの地を訪問しようと思うひとは、あまり多くないかもしれない。(-_-;)


[No.35] Re: 「世界カタコト辞典」を推す 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/03(Thu) 12:33
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唐辛子 紋次郎 さん

>  名編集者の名案と思うが、あの開高健と小田実をくっつけてしまった本がある。
>  「世界カタコト辞典」である。二人とも有名な世界放浪の達人である。

>...ほな、腹がへったらどないするんや、と問うと小田は、そら簡単や。タベルナいうたらええんや、とすべてが漫才調だ。

タベルナ
パリで知ったレストラン 旅籠という意味だと誰かに聞いたことがある。
昔の宿は、居酒屋とセットになっていた。

映画スターウォーズで
その居酒屋に宇宙人たちと飲む場面がありましたね。

>  もっとも、小田先生のお陰で、いくらギリシャ語がうまくなっても、いまかの地を訪問しようと思うひとは、あまり多くないかもしれない。(-_-;)

ギリシアではどうなるのでしょう。
投票結果ではEUはどうなる。世界はどうなる。
と心配しても私の力をこえる問題ですが。


[No.38] Re: 「世界カタコト辞典」を推す 投稿者:   投稿日:2011/11/03(Thu) 23:35
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   男爵さん、みなさん、

> タベルナ
> パリで知ったレストラン 旅籠という意味だと誰かに聞いたことがある。
> 昔の宿は、居酒屋とセットになっていた。

もちろん、タベルナは命令形ではないようです。(*^_^*)英語のtavernの先祖じゃないでしょうかね。

> 映画スターウォーズで
> その居酒屋に宇宙人たちと飲む場面がありましたね。

 あっしは、映画を見ない紋で。すんません。

> >  もっとも、小田先生のお陰で、いくらギリシャ語がうまくなっても、いまかの地を訪問しようと思うひとは、あまり多くないかもしれない。(-_-;)
>
> ギリシアではどうなるのでしょう。
> 投票結果ではEUはどうなる。世界はどうなる。
> と心配しても私の力をこえる問題ですが。

 どうも、あっしには年金が紋題のように思えるんですがね。つまり、あの財政状態で、ヨーロッパ一年金の支給額が多いとか云われているようですからね。2015年にはもう、年金崩壊を指摘する声もあるようです。年金の支給時期がケッコウ早く、軍人や警官は、さらに55歳前に受給できるというのもオカシイ。

 日本もそうでしょうが、あっしは、この国も、年金制度の抜本的な改革が急務のように思いますがね。もっとも、基本的には大した産業がないことが一番の問題なのかも。


[No.48] Re: 「世界カタコト辞典」を推す 投稿者:   投稿日:2011/11/05(Sat) 13:04
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  男爵さん、みなさん、こんにちは。

もうひとつご紹介したいのは
は行の「ポシビーレ、インポシビーレ」で、おのおの可能、不可能を表すイタリア語。
☆イタリアでは、この反対語が、一瞬にして、同意語になるという。(@_@;)

 つまり、このコペルニクス的転回kopernikanische Wendungがいつ起こるかが、紋題だが、それは小田によれば、

 つまり、「インポシビーレ」が「ポシビーレ」に瞬間的になったりするのだが、そのときの魔法の杖は、お金である。

 ということになる。

 ☆大学で、言語学を修めたらしい小田もイタリア語だけはやらなかったらしく、上記の二語は、発音が間違っている。

 ビのところではなく、シのところを伸ばさなければならない。つまり、ポッシービレ、インポッシービレが正しい。 もちろん、のだめカンタービレは正しい。

 なこたあどうでもいいが、ギリシャの次はイタリア。G20のテレビに映ったベルルスコーニ首相の顔も、いつになく冴えなかった。


[No.49] Re: 「世界カタコト辞典」を推す 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/05(Sat) 13:36
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唐辛子 紋次郎さん、みなさん、こんにちは。

>  つまり、「インポシビーレ」が「ポシビーレ」に瞬間的になったりするのだが、そのときの魔法の杖は、お金である。

金次第というところは、世界の普遍的現象のようです。

>  ビのところではなく、シのところを伸ばさなければならない。つまり、ポッシービレ、インポッシービレが正しい。 もちろん、のだめカンタービレは正しい。

カンタービレですか。なるほど。

>  なこたあどうでもいいが、ギリシャの次はイタリア。G20のテレビに映ったベルルスコーニ首相の顔も、いつになく冴えなかった。

ギリシャもローマもといイタリアも
EUのお荷物みたいですね。