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[No.582] Re: 中国の悲しい遺産 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/15(Thu) 17:14
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> > (ベティ・パオ・ロード、金美齢訳、中国の悲しい遺産、草思社)

今でもはっきり覚えていることがある。
文化大革命はなやかなりしころ、当時の朝日新聞社長の広岡知男は、「日中友好が言論の自由より大事だ」と大見得を切った。

この状況下で流された報道は、第二次大戦中の大本営発表と何も違わない。
中国に幻想を抱き、そこに理想の国家を見る者が輩出しても不思議ではない。
台湾人である訳者がこの翻訳を引き受けた最大の理由がそこにある。
国土が広大でも、歴史が悠久でも、人々が幸せでないと何の価値もない。
この単純な理屈を誰でも考えてほしい。

著者は、耐え忍び、諦め、卑屈になっている同胞を見て、「中国人みな等しく、伝統という遺伝子を組み込まれて、永遠にがんじがらめにされている」と書いて
さらに自分自身について「アメリカ的部分がなかったら、どうして完全な私といえるだろうか。今日あるのは、単に運命のいたずらで、他人より運がよかっただけなのだ」と述べている。
著者は、中国の風土の中ではなく、アメリカの社会に育った幸せを噛み締めているに違いない。(訳者あとがき)。

この訳者の名前が目についたのでこの本を読んだのである


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