[No.843]
西洋交際始末
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/31(Sat) 16:00
[関連記事] |
深田祐介:西洋交際始末
> 海外駐在員の苦労話はリアル感がある。
古書店で買った本 たぶん100円。 (この本の出版時の値段260円)
西洋版「紀の国」へ
北杜夫が最初に上陸したヨーロッパの土地がポルトガルだったのは幸せだった。
おかげでごく自然にヨーロッパの土地柄に馴染むことができた。
というようなことが書いてあるそうだ。
この著者も、できればポルトガルの田舎でゆっくりくつろいで、それから
おもむろにヨーロッパ周遊の旅にかけたらよいと書いている。
なぜポルトガルが日本人に馴染みやすいのか。
戦前の日本でよく見かけた白髪頭をひっつめふうに結って、これも戦前の
アッパッパというか、簡単服というか、そんな手製の洋服を着たお婆さんが
下町や田舎道をあるいている。
海岸じゃ、いわしの炭焼きを売っていて、これが戦前の日本のいわしの
味がして、値段がまた戦前のいわしの値段である。
万事につけて、質素貧乏な点がいいと著者は書いている。
著者は 和歌山県出身の佐藤春夫の
「あさもよし紀の国の 牟婁(むろ)の海山 夏みかんたわわに実り」
を紹介して
ポルトガルでは、初夏には夏みかんのかわりにオレンジがたわわに実っている。
そう書いています。