[No.124]
Re: 尋常小学校ものがたり
投稿者:男爵
投稿日:2013/11/19(Tue) 07:32
[関連記事] |
> > > > まやさん & みなさん、こんにちは!
> > > >
> > > > > > 著者は岡山県の農家に生まれた。
> >
> > 音楽の授業は歌うだけであった。
> > 師範学校を出た男の先生は唱歌の指導ができた。とうぜんオルガンも弾けた。
校長の好きな唱歌会
校長先生は唱歌が好きだったせいか、唱歌会がよく開催された。
会の後に校長が得意満面で講評をするときは、幸福の絶頂にあるような感があった。
各学級は、必ず全員が出席した。
そのための練習はなく、平素の授業そのままを、みんなの前で再現するといった程度だった。
ほとんど斉唱だったが、五、六年や高等科の女の子は、輪唱や二部合唱もやっていたようだ。
時どき独唱の子がいたが、その子は翌月の唱歌会の日までスターになった。
毎月こうして人の歌を聞いていると、上手下手が子どもでもわかるようになった。
独唱で、五百人近い子どもをしーんと静ませる女の子がいたが、よい歌、よい歌い手は、たとえそれが子どもであっても、人の心をこうまで打つものかと感心した。