[No.2906]
Re: 核商談
投稿者:35斉
投稿日:2006/10/19(Thu) 21:33
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Homoさん 今晩は
暫く留守にしていた間に、世界も日本の情勢も動きましたね。
> 北朝鮮の地下核実験の政治的・技術的な目的の達成度はどうだったのでしょう?
北の問題は前からの資料を繋ぎ合わせていくと、何とか読めそうですが、如何でしょうか?
北朝鮮に関する沢山の情報を時系列で追ってみました。
こんな事はお暇なおせっかい爺にもってこいの仕事です。
1:北朝鮮貿易額
2005年 (2001年) 貿易額変動の要因
対中国 15.8億ドル(7.3)・ 安全保障上の橋頭堡、鉱物資源確保、
もし政権崩壊の場合の800万難民の世話回避の為支援増
対韓国 10.5億ドル(4.0)・ 半島民族同根意識の太陽政策で支援増
対日本 1.9億ドル (4.7)・ 拉致問題で小うるさい日本品不買運動?で激減
これを見る限り、ミサイル発射や核実験をしなければいけないほど、
差し迫った理由は見出せない。もっとほかに切羽詰った問題がある筈。
中国にしても全輸入額6600億ドルから見ても0.25%でまるではハナクソ。
2: 6者協議関連の動き
02年9月 日朝平壌宣言に署名。03年以降もミサイル発射の凍結を表明
03年1月 北朝鮮、NPT脱退宣言
03年8月 北京で第1回6者協議
04年5月 日朝首脳(小泉・金)会談でミサイル発射凍結を再確認
05年2月 北朝鮮が外務省声明で「核兵器の保有」を宣言
05年9月 第4回6者協議。北朝鮮がすべての核兵器および核計画を放棄し、
NPT復帰などを約束した共同声明を採択。
05年11月 第5回6者協議、再開日程を決めずに休会、ここから風雲急を告げる
06年7月 北朝鮮がテポドン2など計7発のミサイルを発射
06年10月 北朝鮮外務省、「安全性が徹底的に保証された核実験を、
行うことになる」と声明、地下核実験実施
これを見ると、アメリカの「核放棄要求」と北の「体制保証」の取引で、
両者の隔たりが埋まらず、 第5回予定の6者協議でお流れになった。
その後、5者にはこの1年間、協議停止しても何の痛痒も無いが、
北にはミサイルや核花火でアピールしなければならない何かが有ったらしい。
長くなるので一旦休憩, 35斉