タイトル | : Re: 皆さんはどう思われますか |
投稿日 | : 2004/11/15(Mon) 18:27 |
投稿者 | : ポテト |
参照先 | : http://www.mellow-club.org/yokocho/mc462/mc462.html |
> あるお医者さんが書いていた文章です。
続きがあります。
がんの相談に来た女性が、自分の両親や兄弟には
がんになった人が多いと話したところ、医師から
「遺伝子の検査を受けてみないか」とすすめられたのです。
「検査結果の公表を承知するなら無料」というこで
検査を受けたところ、「80%の確率で○●がんが発生する」
という結果が出たのです。
担当医は、心配する患者さんの気持ちをよそに、子どもや
兄弟姉妹に「遺伝子検査を受けるようにすすめてほしい」
と言うのだそうです。「そんなことはしたくない」と断っても、
「検査を受けて異常が発見されれば、早期治療もできるのではないか。
あなたが説明しなかったことで発見が遅れれば、亡くなってしまうと
可哀想ではないか」と説得する医師に、彼女は「自分の心配ごとも
片づいていないのに、他のことなど考えられない」と思っているのです。
一般に、疾患や身体の異常は悪いものと考えられているが、
疾患や身体の異常もその人の大切な人生の一部として、疾患や
異常をそのまま認めるなかで苦しみを解放する考え方が
現代は特に求められるのではないか。
とお医者さんはその文章のなかで書いています。
考えてみると、色盲や血友病や生まれたとき何らかの事故で
障害者となった人もいるのです。
そういう人たちが健常者ではないということで、その人生を
頭から否定されてはかなわないわけです。
がんの遺伝子をもっていることがわかっても、それを知って
よいかというと、その判断は本人の考え方でしょう。
真実を何でも知った方がいいかどうかは疑問です。
文学作品にもそういうことを扱ったものはあります。
知らない方が幸せだったということもあります。そう思います。