若ものに読んでほしい「この一冊」
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[No.91] Re: 自分のなかに歴史をよむ 投稿者:   投稿日:2010/05/07(Fri) 22:32
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   男爵さん、みなさん、こんばんは。

>貨幣経済がかなり普及した13、4世紀に作られたゴシック建築の柱や壁に、
 奇妙な姿の人間がお尻の穴から金貨を排泄している像が彫られているのがあります。
 たとえば、北ドイツのゴスラーの市場に面したギルドハウス(現在はホテル)の壁に
 このような像を見ることができます。これは貨幣を不潔なきたないものとみた、
 当時の知識人の感情を伝えたものといえるでしょう。

この街は、ランメンスベルク鉱山発見の影響で繁栄を極めたような気がします。広場には立派な仕掛け時計もあるし、市内には皇帝の居城跡もあるようです。あるサイトでは、この金貨を生む有り難い小男の像は、汚いものという捉え方でなく、当時の町の繁栄ぶりを物語っているのら、などと書いていましたが…。ま、ものの見方には、色々あった方が面白いのも事実です。

 男爵さんの(汚い)お金のお陰で、あっしは、いろいろなことを、思い出すことが出来ました。(^_-)-☆

 学生の頃習ったうろ覚えの言葉に、G-W-Gとかがあって、コレは確かマルクスの『資本論』Das Kapitalの貨幣資本の循環にでてくるらしく、その第一段階で資本家は商品や労働市場Warenmarkt、Arbeitsmarktで、買い手として現れると云います。そこで貨幣は商品に転化される。ドイツ語ではGeld→Waren略してG-Wというわけです。第三段階で資本家Der Kapitalistは売り手として市場に戻り、かれの商品は貨幣に転換されるとか。ここで今度はW-Gとなり、先のG−WとつなげてG-W-Gという式がなりたつ。何でもそんなような事でした。(-_-;)

 金銭がきたないという考えは正しいようにも見えますが、もともと教会というか教皇庁などはむしろ金の亡者のような面もあり、それは聖職者であるかれらが発行した『免罪符』などにも見られるようです。あるサイト(OkWave)によれば殺人、偽証などの免罪の相場は50万くらいだったようです。

  貨幣の起源については、あっしは詳しくは知らないけれど、ネットでは紀元前3世紀
から1世紀ごろ存在したリディア王国で使われていたというから、そのころにはすでに市場の走りのようなものがあったはず。等価交換から、次第に不等価交換へは自然な道筋。また蓄財をするもの、大富豪なども、時を追って次第に誕生したのではと思われます。

 あっしらが読んだことのある聖書の、いわゆる『ユダの裏切り』では、かれはイエスを銀(貨)30枚で売り渡したといわれています。これもおそらく今から2000年くらい前の出来事になるでしょうね。

 ソリドゥスなどに代表される4世紀頃の古代ローマ金貨は、11世紀頃まで使われたとか。
 
 ファルネーゼ卿などの伝記をみるにつけ、金まみれだった当時の教会の姿を思い起こします。キレイごとを言っても、葬式じゃありませんが、最後はみな金がカイケツしています。もちろん、こんなことは決して嬉しくはないけど、これが現実では?

わが国にも「それにつけても金の欲しさよ」なぞという大田南畝の、じつにケシクリカラン迷句、いや、名句があります。(-_-;)


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