[No.134]
拝啓天皇陛下様
投稿者:男爵
投稿日:2013/09/09(Mon) 20:19
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渥美清の心に残る映画でしたが
加藤嘉の名演技をどうしても書きたくて
ここに書くことにします。
「砂の器」は加藤嘉の巡礼でもっているような映画だった。
昭和6年、某連隊に入隊した棟本(主人公の親友)は
同じ中隊に配属された山田(渥美清演じる主人公)と出会う。
二人は新兵として二年兵から厳しいシゴキを受けるが
山田は不況下でも三度の飯が食え風呂にまで入れる軍隊はまるで天国だと言う。
翌年、二年兵となった棟本と山田は、今度は逆に新兵をシゴキはじめる。
ある休日外出の際、山田が泥酔し門限を破ってしまい、5日間営倉へ入る懲罰を受ける事になってしまった。
中隊長の堀江(加藤嘉)は情に熱い人物であり、山田が居る営倉に入り共に正座する。
懲罰が解けてから、堀江中隊長は山田に読み書きを勉強させようと、入隊前に代用教員をしていた初年兵の柿内二等兵を専属の教師に付ける。
乗り気ではなかった山田も次第に読み書きが出来るようになり、少年倶楽部(のらくろ)も読めるようになる。
2年間の現役兵期間が終わりになる頃、堀江中隊長は無一文で入隊した山田に対し、満期除隊の際に着て欲しいと紋付の羽織と袴をプレゼントし、果樹園で働けるように手配する。
昭和12年、支那事変に伴う招集により再び兵役についていた棟本と山田は、南京が陥落したことを知る。
仲間の兵隊たちは「これで戦争が終わる」と喜ぶが、帰るところがなく軍隊が天国だと思っている山田は自分だけは軍隊に残してもらおうと
「ハイケイ天ノウヘイカサマ…」と手紙を書き始める。
しかし、天皇に直訴することは不敬罪に当たるとして書きかけの手紙を棟本に取り上げられ、破り捨てられてしまう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%9D%E5%95%93%E5%A4%A9%E7%9A%87%E9%99%9B%E4%B8%8B%E6%A7%98