[No.245]
平田昭彦/ゴジラ
投稿者:男爵
投稿日:2013/09/16(Mon) 06:12
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「ゴジラ」 1954年公開
この年の3月1日にビキニ島の核実験によって起きた第五福竜丸事件をきっかけに製作された映画。
ゴジラとは、陸上のゴリラと海中のクジラという巨大動物の名前からとった。
あらゆる武器をものともしないゴジラ、このままでは日本は滅びてしまう。
天才科学者芹沢は、水中の酸素を一瞬にして破壊し、あらゆる生物を死滅させ溶解する「オキシジェン・デストロイヤー(水中酸素破壊剤)」を発明する。
「オキシジェン・デストロイヤーは恐ろしい兵器になり得る。これを公表すれば第三の兵器として軍事利用されるかも知れない」として、芹沢はその製造秘密を誰にも明かさず、ゴジラとともに死んでいった。
芹沢の態度は、アインシュタンたち物理学者が積極的に原子爆弾の開発に協力したため
その後核兵器がとどまることなく拡散して人類を不幸にしていることへの批判であろう。
山根恵美子:河内桃子
芹沢大助(科学者):平田昭彦
山根恭平博士(古生物学者):志村喬
芹沢の婚約者の山根恵美子(河内桃子)はとてもきれいだった。
芹沢を演じた平田昭彦は
東京陸軍幼年学校、陸軍士官学校(60期)、旧制第一高等学校を経て、東京大学法学部政治学科卒。
兄の小野田嘉幹が映画界に就職したこともあり、映画界への興味を抱き、大学在学中は新東宝で助監督のアルバイトをやっていた。
端整なマスクと知的で気品のある雰囲気で、山口淑子の勧めもあって、俳優への転身を決意。1953年、東宝第5期ニューフェースとして東宝に入社。
兄の小野田嘉幹監督の妻である女優の三ツ矢歌子は笑いながら
平田は、久我美子に憧れて、どうしても久我と結婚したかったから映画俳優になったのだと
テレビで語っていた。
久我美子は華族出身の美人女優で、三ツ矢歌子は久我の上品な雰囲気におよばないのだが、いちおう義姉にあたります。
(実際は久我のほうか年上)