[No.2572]
Re: シンドラーのリストとリフト
投稿者:35斉
投稿日:2006/06/11(Sun) 11:02
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Kenzaemon さん こんにちは
色々ご教授有難う御座います。
> だいたい、試験や点検でOKだから安全だという考え方が間違いです。能力の
> 安全性は、限りある回数の試験や点検
> だけでは確認できません。設計に組み込まれているか否かが問題となります。
ご尤も!安全設計、いやその前の開発設計の段階から取り組むのが大切だと思います。
人間は出来の悪い子でも何か取り柄が有りますが、素性の悪い機械はお手上げですね。
事故の究明は専門家の方々が懸命に追求していると思いますが、
報道だけ見ていると、何か素人のとっつきやすい所ばかりを騒いでいるように見えます。
今度の件の発端は扉が開いてるにもかかわらず、リフトが動いたと言う事ですが、
シンドラ社の事故歴はなんだか沢山の要因を含んでいます。こうなると昇降機システムに、
対する総合的信頼性(組織・能力・サービス・・・)を問われそうですね。
問題が発散しそうなので、ドアに関する一席を如何でしょう?
簡単にするために一台にドア開閉の技術をコンデンスした「乗合バスのドアシステム」
> このインターロックが、ローテクで行なわれているかどうかを確認する必要が
> あります。まさか、いつ誤動作するか分からないコンピュータでインターロック
> しているのではないでしょうね。
バスの乗客の搭乗の際は、
1:乗客がステップの上にいないことをステップに張ったセンサーで確認し、
ステップ近くの人影を赤外線センサーで安全確認した信号を運転席に送り、
ドライバーはミラーで乗客再確認のうえ、ドアー閉の手動スイッチを入れる。
2:その時慌て者が飛び込む、今まさに締まろうとしているドアに手が触ると、
先端の上下に長いドア先端スイッチが働き、ドアは反転して開に、無事乗車
3:そこでドアが完全に閉まったと言う確認赤ランプはどんなインターロックが、
とられているか?
3-1:ドア開閉器の開閉位置リミットスイッチからの信号、
3-2:ドアー自体に付属した開閉位置リミットスイッチからの信号
3-3:ドア先端に挟み込み異物検出の先端スイッチからの信号
3-4::乗客がステップやドア付近にいないことを確認する信号
そこで始めてドライバーは客が座った事を見届けて発車!と運転マニュアルにあります。
何の気なしに乗っているバスも4通の関門と最後はドライバーの目で発車しています。
幸か不幸かバスは未だ運行のコンピュータ化はしていません。(米のシティバスは装備)
これだけやってりゃ―もう安心と思ってはいけません、先年九州の乗合バスでお年寄りが、
バスから、よいこらしょ!完全に着地しているが、よろめいて片手先を閉まるドアに、
挟まれた、若者ならスーと抜けるが、そこは火事場の底力逆に握り締めて・・・
これっだって事故は事故、たとえ傘先が挟まれても止まれと、御指示。
もう爺婆専用車作るしかあるまいと頭抱えました。
話しそれますが、同じバスでも東南アジアでは、ドア開閉システムは全くのシンプル。
第一ドアーがあっても、開きっぱなし。冷房も無い、ラッシュにはぶら下りで便利、
助走して飛び乗りOK、処変れば安全も変るのかも?
でも、亡くなった青年の為にもシンドラー事件の早い完全解明を願っています。35斉