[No.2605]
Re: パンドラの蓋を閉め忘れないで!→まだまだ小泉改革は改革の値にしない
投稿者:35斉
投稿日:2006/06/16(Fri) 19:32
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やまちゃんさん 今晩は お久し振りです
> これら解消させる対策として大昔に徳政令、戦後の一時期に通貨の切り下げなどを実行した
> うな帳消し策を進めたらと思っています、この遣り方で財政赤字の解消策として、皆さん方
> どう思われますか。
> 国民資産の没収による帳消し策と大増税による解消策との比較論でどちらが国民にとって良
> 対策なのか?。
借金棒引き徳政令は論外ですが、平成の今風徳政令「インフレ・ターゲット、
政策」も邪道ではないでしょうか? 大体、動機が不純です。
借金を貯めすぎたから小判に銅を混ぜて,ちょろまかそうと言うのでは、
お天道様に顔向けできねー! てな論旨では経済に詳しいやまちゃんに、
失礼かも知れませんので,整理しました。
1:借金いくら? 国の長期債務の公的数値の内訳(平成17年12月)
長期債務総額:868.7兆円
(内普通国債:525.9、内財政融資資金特別会計国債:133.2、借入金其の他)
ご存知のとおり、借りた国債は30兆円、お返しする国債費18.7兆円は、
10兆円が利子で残り8.7兆円が元金返済金、これじゃー毎年約20兆円借金増。
更に隠れた予算と言われる道路公団なんかに流す財特国債は、本来2001年に、
廃止され特殊法人が自分で「道路債」などを発行して金を集める筈が、
政府が2008年まで経過措置で、郵貯簡保から投融資することにしている。
財政改革も「経過措置」と言う目晦まし術を使って、先延ばし!
2:借金返済は、景気回復か増税か?はたまたインフレ誘導か?
基本的に税収アップ(構造改革―景気回復―名目GDPアップにより)が、
借りた国債の金利(零金利政策で押さえに抑えてきた)を上回ればよいのだが、
いままでの付けが大きすぎて、返済には気の遠くなるような期間が必要。
2.1:景気回復(税収アップ)可能か?
確かに17年度は3.0兆円の税収アップが有ったが、この先は不明?
中国・インドのふわふわ肉まんにインドカレーをかけたような頼りない景気や、
変動の激しい原油価格・一次産品など、海外要因は1年先でも見透せない。
更に国内需給ギャップはこの4月には、14年振りに+(需要が上回る)に、
なったものの国内需要はもう住宅以外に買いたいものが底を突いている。
汗をかかない株価次第の税収なんて当てになるはずが無い。
2.2:金利は何時まで抑えられるか?
長期金利は日銀が右往左往しているまにじり高、金利アップを狙っている、
日銀にとって勿怪の幸いと、金利アップは秒読み。
このままでは借りた国債の支払いは金利だけで、元金は不変のあり地獄。
3:金利アップ、税収の継続的アップは期待できない。となると
そこで、早急に「消費税率5%⇒10%⇒15%」此れで20兆円税収、
此れを目的税化して自然増の社会保障費をカバーする。此れしかない!
4:間違ってもインフレターゲットなど制度化すべきでない、徳政令となると、
もう徳政令テロがおきそうです。
金融事情素人の政府や官僚に税制や物価誘導などを弄くりまわされると、
利権が発生し、ろくなことは無いもうこりごりです。
おまけにタゲットを飛び越えて、インフレがインフルエンザ―に蔓延しない、
保証はない、悪名高きお役人や族議員の生き残りがいる限り!!
注:インフレターゲット政策とは「借金返済を軽くする為に此処まで、
物価を上げるように誘導する」と言うのでなく無制限にインフレになるのを、
市場需給や金融政策でコントロールする事を目的にするものであるとか。
35斉