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[No.6951] 伊豆大島からの初日の出 投稿者:GRUE  投稿日:2015/01/05(Mon) 09:37
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もう何年もお正月は外出しません。大晦日から元日は、特に混み合うので
家にいます。その代わりに、2日又は3日に近くの神社の初詣にでかける
ことにしていた。

ところが、趣が今年は違った。なんと船で初日を見に行こうと話が合った
のである。近くでとなると伊豆大島かなということになった。

実は、大島には、学生の頃一度訪れたことがある。春の試験の時期で疲れて、
思わず飛び出したというのがほんとのところ。何故大島だったか記憶は定か
でない。

三原山に登って、椿を見て、アンコさんにあって、椿油をお土産に買った
ことくらいしか覚えていない。でも気分転換にはなったようである。

大晦日の夜10時に竹芝桟橋を出航。さるびあ丸という定期船で6千トン
ある。結構大型である。直ぐに寝ることにする。和室ではなくて、リクラ
イニングシート。寝心地は余りよくない。やはりもっと上級の切符にすべき
だったか。12時、船長の新年のあいさつがあって消灯。船内はテレビも
切られて急に静かになる。

浦賀水道を出るくらいまでは覚えているが、強い北寄りの風が吹いていて
船は激しく揺れていて何度も目が覚める。

何だかスピードを落としたらしく機関音が小さくなった。揺れも小さい。
甲板に出てみることにする。

出るのが一苦労。風が強くて、西側のドアは強く押されている感じ。
東側の方がまし。4時まで甲板に出るなとの札が下がっているが、出て
いる人もいるので、周りを見回して、おそるおそる出てみる。

寒くて、風が強く吹き付けてくる。何だか白い紙吹雪のようなものヒラ
ヒラ舞っている。何だ? よく見たらカモメの大群。船の明かりに照ら
されてキラキラ輝いているのだ。美しい。写真に撮ってみたが駄目。
諦める。

東には房総半島、西には伊豆半島のある方向に光りが見える。三浦半島
はもう遠くみたい。前方に大島があるはず。

前からいる人に聞いてみると、少し前までは、風による波と船の作る波
が激しくぶつかって、西側はものすごい状態だったと。多分、大島に近
づいて、風の弱いところに入ったのではないかと。

下の船室に戻って、又少しうとうとする。機関音が更に落ちて、なんだ
か船が止まっているような感じ。又、階段を上って、甲板に出る。

4時。船員が札を外していた。船の進行を示す画面を見ると、岡田港
の大分東南の場所で、速度はわずか1ノット。えっと思ったが、聞くと
船が速く着きすぎるので、岡田港が開くまでの間、外洋で時間待ちを
するんだそうだ。大島は手近に見えているのに。

なお、大島には東の岡田港と西の元町港があるが、風向きなどを考慮
して都度変えるとか。冬場は、北西の風が強いので、まず岡田港使用
とのこと。納得。

入港予定時間は5時40分。大島の今日元日の日の出時間は6時49分。

(つづく)


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