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[No.7274] Re: 忘れ路の北イタリア〜2 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2015/09/10(Thu) 22:35
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>  思うに、行き過ぎの面があったからだと思う。サヴォナローラだってかりそめにも修行僧だから、相当の信念をもってやったに違いない。その証拠に、「ヴィーナスの誕生」で有名なボッティチェリなどは、サヴォナローラの考えに共感し、晩年その作風を変えたと云われている。

と書いた後、おとといだか、美術史家の松浦弘明氏の「世紀末におけるボッティチェリ」という文章に出会い、ボッティチェリと云う画家をより深く知ることが出来た。
 
 それまでは伝統にのっとって制作に励んでいた彼ではあるが、1490年以後大変貌を遂げるのである。たまたま、グアルディと云う富豪に、祭壇画を依頼されたボッティチェリは、当時の慣行を破って、画期的な画面を作り上げたという。

 テーマは例の「受胎告知」だが、従来の静的な表現を至極当然のように考えていた画家仲間を、アッとのけぞらせるような、スゴイ作品を発表したのだ。つまり、画中の登場人物がすべて動いている。聖母マリアが、ヨハネが、マグダラのマリアが、アリマタヤのヨセフが、血の通ったポーズを取っている。

 こういう人だったからこそ、過激なサヴォナローラの言説が理解できたのではないか。ボッティチェッリは「ピエタ」でも、ペルジーノなどの使った、ありきたりの表現に、到底甘んじられなかったのが、よくわかる。

 有名なヴァザーリは、自著「美術家列伝」の中で、ボッティチェリを、くさしてはいるが…。

  

 


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