[No.7720]
Re: アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン)を訪ねて
投稿者:男爵
投稿日:2016/09/09(Fri) 09:30
[関連記事] |
唐辛子紋次郎さん、みなさん こんにちは。
私も1982年頃に
アルテ・ピナコテークを見学しました。
そのあと
町を歩いていると、大事なカメラのないことに気がつきました。
もしかしたらと引き返して、アルテ・ピナコテークの売店によって聞いたら
預かっていました。
私が買い物して、そのままカメラを忘れてきたらしい。
こういうときは、さっとドイツ人の店員はしまってしまうようです。
その頃
化石の好きな私は
アルテ・ピナコテークの近くで、貴重な化石の展示を見ました。
以下は、某雑誌に書いた記事の一部です。
−−−−−−
ミュンヒェンにある有名な美術館アルテピナコ
ティークへ駅から歩いて行こうとして,地図を見
ると,市立レンバッハ美術館の近くに州立の古生
物学収集館(Staatssammlung fuer Pa1aeontologie
und historische Geologie)があるので,回り道を
して,そこの標本を見ていくことにしました.ア
ンモナイト,動物の骨格化石,魚の化石を見て2
階に上がると,2階の教授室の前の廊下にヴュル
ツブルクの偽化石が展示されているのに気
がつき,内心感激しました.まだ化石が学問的に
よく研究されていなかったころの話ですから,こ
のような石膏で作った化石でも,大学者がだまさ
れたのでしょう.子どもの指くらい太いクモの糸
の巣についたクモの化石を見て,現代のわれわれ
なら偽物とわかるけれど,江戸時代の当時(1726
年に出版した本の中に,このクモの化石や昆虫の
化石や星の化石が載っていた)ではしかたのない
ことであったのであろうと思いました.むしろ,
ドイツの学問の長い歴史に思いしらされたもので
す.
−−−−−−
ヴュルツブルクの偽化石
ヴュルツブルク大学ベリンガー教授をからかってやろうと、同僚たちが
石膏で化石をつくり埋めてベリンガー教授に発見させた。
ベリンガー教授は驚喜して、発見した偽の化石をまとめて本にした。
そのうちに、ベリンガー教授は自分の名前がヘブライ文字で刻まれた石を見て贋作に気づいたとされる。