[No.10042]
Re: 臨時会議室?『アルザス』
投稿者:唐辛子紋次郎
投稿日:2017/02/28(Tue) 00:57
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安房守さんも、ジャンルノアールの映画のことを書いておられるので、きのうからまた、観てしまいました。実は今、終活中でDVDは殆ど処分したのですが、「大いなる幻影」は辛うじて処分を免れていました。さすが、
モノクロ時代のフランス映画はいいですね。ギャバンもフレネーも、たしかにそれなりに良かったが、収容所長を演じたエリッヒ・フォン・シュトロハイムの存在がなければ、あれほどの成功を納めたかは定かでない。かれは、フォンが付くが貴族ではない、町民の息子だ。しかしルノアールが、崇拝に近い気持ちを持っていた★ことで、その大物ぶりが窺がわれる。
> > オー・ケーニグスブール城は「大いなる幻影」では城砦の収容所としてつかわれていましたが、
禁じられても、楽器を没収されても、捕虜たちが何度でも収容所内で、笛の大合唱をやるシーンも良かった。有名な「一隻のボートがあった」このメロディーは「フレール・ジャック」と同じように、フランス人なら子供でも知っている歌だ。
足を痛めた同僚を、一時は見捨てたギャバンも、残された仲間の歌うこの歌でまた、引き返してきた。監督は、要所要所で効果的に使っていた。
> あの映画は忘れられません。
> 特に「収容所の所長さん」ーーー。
あの所長はオーストリア人のようですね。
> そして、今日も「平和」は「大いなる幻影」なのですね。
平和と云う名の大いなる幻影とを無くすという努力も、やはり、いつになっても変わらぬ腐れ縁のような、幻影を追い求めることになるのか。
★俳優であると同時に、監督でもある。