子どもの時から今に至るまで、たくさんの本を読んできました。
そこで、みなさんが読まれた本を紹介してください。
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役に立つ本でもいいです。
電子図書のことでもいいです。
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[No.251]
Re: 車輪の下
投稿者:男爵
投稿日:2011/11/26(Sat) 05:56
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唐辛子 紋次郎さん おはようございます
> 「手塚治虫昆虫図鑑」のセミの項をみると、松尾芭蕉の名句『静さや岩にしみいる蝉の声』のセミを茂吉がアブラゼミと断定したのは間違いで、ニイニイゼミとしているのは
> 頷ける。
これは息子の北杜夫も指摘していたような気がします。
> あっしらが旅行先でイギリス人にセミを英語でなんというと尋ねたらただしく、cicadaと発音した。けっしてlocustなどとは云わなかった。
ドイツ語もツィカーデです。
> 大三郎によると、ヘルマンヘッセには昆虫少年を主人公にした短編があると云うので、自身かなりの昆虫少年だった可能性が高い。
ヘッセの昆虫好きはどこかで聞いたことがあります。
[No.250]
Re: 車輪の下
投稿者:
投稿日:2011/11/25(Fri) 23:25
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「手塚治虫昆虫図鑑」のセミの項をみると、松尾芭蕉の名句『静さや岩にしみいる蝉の声』のセミを茂吉がアブラゼミと断定したのは間違いで、ニイニイゼミとしているのは
頷ける。
しかし別の個所で、「彼の地においては、キリギリスもセミも混同されていて、両者ははっきりと区別されていないようである。」と書いてあるが、そうであろうか。
あっしらが旅行先でイギリス人にセミを英語でなんというと尋ねたらただしく、cicadaと発音した。けっしてlocustなどとは云わなかった。
矢島稔・松本零士「昆虫おもしろブック」のセミの項ではおもしろいエピソードが載っている。
ドイツから上野動物園にキリンがやって来たとき、園長が付添いのドイツ人飼育係にご苦労賃になにかやろうといったら、あのヤツデの木を下さい、と云ったとか。
みると、その木でアブラゼミが鳴いていたので、大笑いとなった。かれはてっきり木が鳴いているものと思ったらしい。
そのほかにも、セミを知らないので珍しい声で鳴く鳥だと追い回したヨーロッパ人もあったとか。
やはり虫屋の奥本大三郎は「虫の春秋」で、セミの鳴き声の研究をしている。寒いパリでは、シ、ガ、ルと鳴き、南仏ではセゴ、セゴと鳴くという。セゴセゴは、鋸で挽け、鋸で挽けと云う意味になるそうで、一方ファーブルに耳にはフォッシュ、フォッシュ、つまり麦を刈れ、麦を刈れと聞こえたよし。
また、こんな眉唾みたいなことも書いてある。今はツクツクボウシと云って誰も怪しまないが、平安時代には、クツクツボウシと云っていたんだとか。誰かが云い間違えて、クツクツがツクツクになってしまったという。
大三郎によると、ヘルマンヘッセには昆虫少年を主人公にした短編があると云うので、自身かなりの昆虫少年だった可能性が高い。
[No.248]
車輪の下
投稿者:男爵
投稿日:2011/11/25(Fri) 17:12
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ドイツにはセミがいるのかどうかと思って
セミのドイツ語を辞書で調べてから
ドイツ人にドイツにセミがいるかと質問したことがある。
「見たこともない。たぶんいないだろう。フランスならセミはいる」
ところがあとで
ヘッセの「車輪の下」を読んだら
セミのことが書いてあった。
第2章 主人公のハンスはシュツットガルトで試験を受けてよい成績で合格する。
これからチュービンゲン神学院に入って牧師になるのだ。
それまでゆっくり夏休みを過ごす。
....森と牧場とのあいだにあるたくさんの荒れた畦地には強いえにしだが黄色い炎のように燃えさかり、つぎにエリカの長い、うすむらさきの帯。
....そして牧場一面に、疲れを知らぬ、よく通るかんだかいセミ(訳文ではせみ)の歌声がはてしもなくひびきわたっていた。...
筑摩世界文学大系60 「車輪の下」登張正実訳 昭和54年
[No.247]
皇帝のかぎ煙草入れ
投稿者:男爵
投稿日:2011/11/25(Fri) 15:50
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密室トリックの作家ディクスン・カーの
「皇帝のかぎ煙草入れ」
向かいの家で婚約者の父親が殺されたのを、寝室の窓から目撃するはめになった女性。
だが、彼女の部屋には別れた前夫が忍び込んでいた。
なりゆきで彼女が容疑者にされるが、彼女は被害者の部屋で動いたものを
見たと届けるわけにはいかなかった。
アリバイに前夫を出すわけにもいかない...。
その前夫は彼女の部屋を追い出されたあと脳震盪を起こして意識不明。
物理的には完全な状況証拠がそろってしまっているのだ。
このトリックにはさすがの私も脱帽すると、アガサ・クリスティを賛嘆せしめた
不朽の本格推理小説。
まあ推理小説の古典ですね。
[No.246]
Re: 花さき山
投稿者:
投稿日:2011/11/25(Fri) 11:24
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> なつかしの 滝平二郎の絵
> たぶん
> いわさきちひろ美術館にも
> 滝平二郎の絵本があったと思います。
本の中の挿絵もいいですよ。なんとも言えません。
>
> > あや。おまえは たった十の おなゴわらし
> > だども、しっかりもんだから、
> > おらなんど おっかなくはねぇべ。
> >
> > と「あや」が出てくる。
>
> おお
> この本は、
> あやさんの本ですね。
ふふーん、「あや」というハンドルでよかったです(^^)
たぶん、昔、手に取ったとき「あや」が出てきたから、今でも
手元にあるんでしょうか?
姓よりも名で呼ばれることが多いのです。今でも?
[No.245]
東北ゴミ戦争
投稿者:男爵
投稿日:2011/11/25(Fri) 10:40
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河北新報報道部:東北ゴミ戦争、岩波書店 1991
首都圏のゴミを
トラックで国道の4号線や6号線をつかって
東北に運んで不法投棄するのが問題になっている。
というわけで
東北の各県と市町村は怒っている。
自分のところで発生したゴミは自分のところで始末してほしい。
いつも首都圏のごみを引き受けてきた東北が地震津波で発生したゴミを引き取ってほしいと頼んだら、東京都以外はみごとに断った。 冷たい日本人。
この本では、ゴミは住民だけでなく、商品を製造し売る会社や行政の問題でもあると指摘して、どうすればよいか世界各国の対応も報告している。
この本の中で
青森県の県南の岩手県との境の田子(たっこ)町の不法投棄のことを詳しく述べている。
八戸の会社が、この場所に目をつけて不法投棄を繰り返した。
この件はいちおうおさまったことになっているが、実はこのあとに大問題が起こったのだ。
それは、これとは別の、後から起こった不法投棄であるが
青森県と岩手県の両方の県にまたがる社会問題となって
いまも後遺症が残っていると思われる。
http://hidesan.hi-net.ne.jp/earth/vol7.htm
[No.244]
昆虫写真マニュアル
投稿者:男爵
投稿日:2011/11/25(Fri) 10:17
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海野和男:昆虫写真マニュアル 1989
一般にプロのカメラマンは写すテクニックはあるが、昆虫に関する知識が少ないため
それだけではよい写真を撮るのはむずかしい。
いっぽう
昆虫マニアが写真を撮ろうとすれば、写真を撮るテクニックが不足しているので試行錯誤で技を身につけるしかない。
1989年の本なのでデジタルカメラは対象にはいっていない。
レンズ交換のできる一眼レフが必要。
マクロレンズがあるとよいが、私は荷物になるし、そういう手間はしたくない。
ストロボを使うと鮮明な写真が撮れる。それはそうだが、昆虫に刺激を与えたくない私はたぶん使わないだろう。
光沢のあるタマムシのようなものをストロボを使うと、肉眼で見るような輝きは得られない。
よってこういう場合はストロボは使わないほうがよい。
チョウを呼ぶ方法がある。
バナナとか果物を置いておくとチョウが集まる。
ある本にはアフリカでの採集家は現地人の助手を雇うのだが
この助手にオシッコをさせておくと、そこにチョウが集まるという。
この著者は飲み残しの缶ビールに止まったコノハチョウを写している。
写す対象の昆虫を観察して、じっとする瞬間を知って
そういうときに撮影すればよいのだが、(昆虫に関する)ある程度の予備知識が必要である。
いずれにせよ
野外で昆虫を写すのはむずかしい。
やはり、この本に書いてあるように飼育したものを写するは楽だ。
[No.243]
獄門島
投稿者:男爵
投稿日:2011/11/25(Fri) 07:12
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「悪魔の手毬唄」で
わらべ歌にまつわる推理小説
を書いたら
横溝正史はつぎは
俳句にまつわる推理小説(殺人事件)を書きたくなった。
「一つ家に 遊女も寝たり 萩と月」
という奥の細道に出てくる俳句も登場する。
これもおもしろい金田一探偵の作品だった。
[No.242]
悪魔の手毬唄
投稿者:男爵
投稿日:2011/11/25(Fri) 07:05
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> この マザーグース殺人事件は
> 横溝正史をして
> 「悪魔の手毬唄」を書かせた。
そこで
「悪魔の手毬唄」
映画化されたら
石坂浩二の金田一耕助探偵が
峠で老婆に出会う。
なんと
この老婆は君の名はのヒロインであった女優なのだ。
顔のない殺人事件
これは何度読んでもおもしろい推理小説。
[No.241]
そしてだれもいなくなった
投稿者:男爵
投稿日:2011/11/25(Fri) 06:03
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アガサ・クリスティの長編推理小説です。
孤島から出られなくなった10人が1人ずつ殺されていくという
一種の大かがりな密室殺人事件。
いったい犯人はどうやって全員を死に至らしめたのか。
しかも謎は最後に解き明かされる。
この マザーグース殺人事件は
横溝正史をして
「悪魔の手毬唄」を書かせた。
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