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[No.587] Re: 大東亜民俗学の虚実 投稿者:男爵  投稿日:2011/12/15(Thu) 18:03
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芸能民と遊女と巫女は、朝鮮ではきわめて近い関係のところにいる
賤視された集団だった。

日韓の芸能、シャーマニズム、祭礼などの交流や影響関係を
指摘する学者は少なくないという。

横溝正史の獄門島
 この中国筋にはカンカン叩きという筋のものがある。
 四国の犬神、九州の蛇神、それとは少しおもむきが違うが、
 普通の者と交わりができぬものとしてある。
 いわれを話すと、なんでも陰陽師安倍清明が、中国筋へくだって
 来たとき、供のものがみんな死んでしまった。
 そこで晴明は、みちばたの草に生命を与えて人間として、
 これをお供にしてご用をはたした。
 さて京へ帰るとき、もとの草にもどそうとすると、
 そのものどものいうことに、せっかく人間にしていただいたのだから、
 このままでおいてくださいと頼んだそうだ。
 そこで晴明もふびんに思い
 そのまま人間にしておくことにした。
 だがもとをただせば草だから、晴明は祈祷の術を教えて、
 これをもって代々身を立てよといい聞かしたという。
 それで、その筋のものを草人、一名カンカン叩きといって、代々祈祷
 をわざとしている。
 根が草のことだから、人交わりはできぬというので
 普通の人は忌み嫌う。
 お小夜はその筋のものだというが、嘘かほんとかわしは知らぬ。
  (犬神筋〉犬の霊を神としてまつる家筋のこと。
   犬神筋は、自分が好ましくないと思う者に犬神を憑(つ)けて、
   病気や死に至らしめることができると信じられている。
   ひとたび犬神をまつると、末代までその(筋の)家から離れることがなく、
   しかも縁組を通じて広がると信じられたので、犬神筋との婚姻はきらわれた。

伊豆の踊り子も身分の卑しい旅芸人なのだと
土地の人が主人公の学生に教えるのも、こういう伝統があるからだろうか。


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