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[No.16287] 堀澤光儀:金田一京助物語 投稿者:男爵  投稿日:2010/12/17(Fri) 06:09
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石川啄木との友情を中心に
アイヌ語研究者としての金田一京助の一生がまとめられている。

この本を読んで驚いたのは
石川啄木が、実質的に金田一京助の仲人役をしたということ
つまり啄木は、出入りで顔見知りの貸本屋の主人の山本太市郎に頼んだら
林静江を紹介され
啄木や山本立ち会いのもとに見合いをしたのである。

こういう経過を知ると
ただでさえ人見知りしない啄木が
新婚の金田一京助夫妻のところに出入りして
金を借りるのに大きな態度を示すのも
なんとなく理解できる。

啄木は、おれのおかげだ、と内心そう思っていたのだろう。
静江はしかし、女なので、それとこれとは別だと
金田一京助に啄木と縁を切るように迫ったらしい。

アイヌ語研究で苦労した話は
中学校の教科書で読んだことがある。
この本でも、樺太でアイヌ語を収集するとき
キーワードのヘマタ(what)を知ってから
作業がはかどったことが述べられている。

別れの言葉
「ピリカノ・オマン」
「ピリカノ・オカヤン」
これを読むと、韓国のサヨナラと同じだということがわかる。
 ピリカノ・オマン(よく・行け)  ピリカノ・オカヤン(よく・あれ)

アンニョンヒ カセヨ → 「ピリカノ・オマン」(よく・行け)
アンヨンヒ ケセヨ → 「ピリカノ・オカヤン」(よく・あれ)

ピリカノやピリカは good のこと
 ドイツ語ではグーテン・ターク
 ブルガリア語ならドボル・デン
 マガンダン・ガビィ(?)
 で中国語では、好日というかというと、どうもそうではないようです。


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