[No.291]
新円切替
投稿者:
投稿日:2010/12/22(Wed) 21:39
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終戦の翌年でした。
父から「新円切替」というのが行われるという話を聞きました。
母が「何時からですか」と聞きますと、父が「すぐやるそうだ」と言っていたことを覚えています。
俄にお達しがあって、新円切替が強行されたのですね。
なんでも、今までのお金が使えなくなる、
預貯金も一家族月300円、家族一人増すごとに100円しかおろせなくなる。
(これはウェブで確認しました)
残りは一切「パー」になる。
新円しか通用しない。新しいお札の印刷が間に合わないので、
当座は、古い紙幣に証紙(収入印紙みたいなもの)を貼り付けて
間に合わせるとのことでした。
また、新紙幣は、安っぽい変なデザインでした。
「そ、そ、そんな無茶な」といまの人なら思うでしょう。
しかし、あれよあれよという間に実施されてしまった見たいです。
反対運動の話は聞かなかったように思います。
「進駐軍の命により」となると反対してもムダだったのでしょうか。
それと、一部の闇成金さんはお金持ちだと聞いたことがありますが
まあ、大抵の人は、戦災や、引き揚げで、すべての財産をなくし、
もともと財産はパーになっていたからでしょうか。
その上、ものすごいインフレでお金の値打がなかったからでしょうか。
農家に買い出しに行っても、お金より「もの」がものを言いましたよね。
次々と着物などを手放して食料調達をしていた。いわゆる「竹の子生活」だったのですね。
昨今はインフレではないですが、オカミは借金漬け。
誰かが「平成の抜き打ち新円切替」なんて考えそうですね。。