[No.336]
Re: 名画「自転車泥棒」
投稿者:さんらく亭
投稿日:2013/09/21(Sat) 18:07
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唐辛子紋次郎さん
> 日も暮れかかって、遂に策の尽きたアントニオは、けっきょく自分自身がひとの自転車を盗んでしまう。ここで終れば、マッタク救いがないのだが、さすがデ・シーカ監督は被害者が、盗んだアントニオを警察に突き出すことを止めることによって、幕切れを後味の悪いものから救っている。
> この時にも、アントニオに寄り添う息子のブルーノが、必死になって父を庇っていた。
これを見たのは神戸の国鉄ガード下の二流館でした。廊下のドアが開閉するたびにWCの臭いが漂ってくる結構な所でした。平日の午後の授業をサボッて行ったら館内はガラガラでこの映画の雰囲気にピッタリだったのが妙に記憶にあります。
あまりに可哀想で一度しか見てないので細かいところは忘れましたが、アントニオが泥棒したのを見逃してもらって涙を流して息子の手を握ると、息子がギュッと握り返す、あのシーンだけは今も瞼に浮かびます。