[No.128]
Re: 尋常小学校ものがたり
投稿者:男爵
投稿日:2013/11/20(Wed) 07:17
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著者の通う尋常小学校では、田舎の小学校なので、遠足はとにかく遠くへ歩いた。
あちこちの苗代の面が、春の陽にきらきら光り輝いているころ
全校児童そろっての遠足があった。
今の子は学年ごとに、年齢に応じて適当なところへ遠足
それもバスや電車で行くことを遠足といっているが
当時はそんな生易しいものではなかった。
一年から高等科二年までの全児童が、まったく同じ場所へ正真正銘の遠足をしたのである。
行き先は一年交替で、中国山地の山形仙か、日本原演習場の奥にある風の宮の祠に決まっていた。
道程は片道10キロメートル余りを往復する程度だった。
雨の時に川になるでこぼこ道は、平坦な道の三倍ぐらいの労力と時間を要したので
高等科の子には苦にならなくても、一年や二年の子には相当過酷な遠足であったろう。
いやはや よく行ったものですね。
子ども達も大変だったろうが引率の先生も。
その日は新しい草履をおろしてもらい、腰には自分の頭ぐらいのにぎり飯をつけて。
水筒を持っている子はまだいなかったという。(都会ではどうだったのでしょう)