[No.2570]
Re: シンドラーのリストとリフト
投稿者:35斉
投稿日:2006/06/10(Sat) 20:16
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やまちゃんさん 今晩は
出ました!半導体のお話。
35斉も沢山失敗を重ねているうちに、半導体製品を作る世界に首を突っ込みました。
> 開発した新製品と既製品の信頼性評価でなぜ不良が発生するのかのメカニカルの問いを調査す
> る場合に、色々な条件を設定した想定で破壊テストをしての再現性を見る遣り方がありますね。
そうですね!ところが超新製品は世界にまだお目見えしていませんから、お手本がない。
そこで毎日破壊試験で残骸の山、不良半導体ウエハーはドラム缶一杯。
製品として生きていれば、千万円単位です。とても普通の神経では見ていられません。
製品にも命があります。破壊テストなんて「製品殺人テスト」なんてやめて!と、
叫んでいるようでした。
> ソニー江崎玲於奈氏(江崎ダイオード)、
> 当時東北大学の教授で西澤潤一氏 は、半導体工学の技術を確立した人で、何れも日常地味な実験の中から
> 想定外のアイデアから新技術が生まれ、日本の半導体技術発展へ世界へ発信した権威を高めた
> 人たちですね。
立派な方々ですね。
江崎さんとは何度かお話した事がありますが、「ノーベル賞は発明では取れない、
発見です。研ぎ澄ましたサイエンス・センスに神様が「運」と言うご褒美をくれて、
始めて戴けるものです」と言われた事が印象に残ります。
極限まで思いつめた技術屋には神様もほって置かないと、印象的でした。
西沢さんは仕事の関係から直接指導を頂きました。アイデアを論理つける名人ですね。
その理論を実現する為に、製品化するにはまた別の苦労があります。
先生の素晴らしすぎる論理についていけず、理論がおかしいと言う連中も居ますが、
半導体の世界ではナノ理論の世界と、其れを具現する生産技術設備の世界が、
インフェースでなければ世の中に出ることが出来ません。
先生も30年早く生まれました。ならば、ノーベル賞をゲットできたのでは?
でも此処に言う半導体技術は最先端の世界です。
一方シンドラーの世界は今では「普通集合技術」と言えるのは無いでしょうか?
そこでは既に「安全設計」のテクニカルパターンは確立していると思うのですが、
ならばそのマニュアルどおりに設計すればよいのでしょうが。
そこから安全に対する冗長設計の経済性に対する格闘が始まります。
エレベータが天国のゴンドラになるのか、地獄の棺桶になるのか、しっかり、
シンドラーにも格闘してもらいたいと思います。
安全が全てではないが、安全が無ければ全てはない!このモットーで!
35斉