[No.323]
昭和34年/サザエさん
投稿者:男爵
投稿日:2010/12/25(Sat) 07:20
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昭和34年
マイカー 自動車のセールスマンが磯野家をたずね、サザエにカタログを見せながら、「いかがですか、白ナンバーを一台」とすすめる。サザエは説明を聞きながら夢見ごこちになる。その顔を見たセールスマン「だめだ、まだ現実の段階じゃない」と言って引きあげる。白ナンバーは自家用車として認可された車の白地のナンバープレート、そこから自家用車(マイカー)を意味する。
防火用水 街角の防火用水にはった氷を、ワカメと友だちが取り出して地面に大きな腕時計をつくる。
ホウキのまじない ホウキのてっぺんに手ぬぐいをかぶせたり、ホウキに手ぬぐいでほおかむりをさせるまじないは長居する客が早々に退散することに効くといわれた。座敷ボウキの見られなくなった今日では子どももホウキのまじないは知らないだろう。
家での餅つき この年の暮れが磯野家の家での餅つきシーンの最後だった。景気が良くなり餅つきの習慣は都会の家々から消えていった。昭和41年に家庭用自動餅つき器が登場するとベストセラー商品となり、日常生活の中でつきたての餅が食べられるようになり、餅の季節感がなくなっていった。
大根足 畳生活ですわることが多かった昔の女性は足腰が強く、サザエも例外ではなかった。サザエがその足を見せてカツオに大根を買いにいかせる話があった。
指切りげんまん ワカメが来客のおじさんに「おじちゃん、ゆっくりしていってね。きっとよ、指切りげんまん」と言っている。それが原因で長居されて困っているフネ。
週刊誌時代 この年に創刊した週刊誌は「少年マガジン」「少年サンデー」「週刊現代」「週刊文春」「週刊平凡」「朝日ジャーナル」「漫画サンデー」など十七誌。
パーキングメーター 都庁前にわが国初のパーキングメーターが設置された。十五分十円だった。波平はパーキングメーターを見て「アメリカなみになったなぁ」と感心するが、駐車中の車の中に肥たご車があるのでビックリ。
タロー・ジロー 南極の昭和基地に一年間置き去りにされた十五頭の樺太犬のうち二頭だけが生き残り無事日本に帰ってきた。飲み屋の客に女店主が「今度は必ずかえしてくださいよ」と頼んでいる。マスオが「よっぽど飲み代の貸しがあるのかい」と聞くと、女店主が「いーえ、生き残ったタローとジローのことよ。あの人、南極本部の人だもの」と答える。