[No.345]
昭和40年/サザエさん
投稿者:男爵
投稿日:2010/12/27(Mon) 07:06
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昭和40年
お手伝いさん求人難 磯野家の近所のお金持ちの奥さんが、サザエにお手伝いさんが見つけられなくて困っていると訴えている。テレビ付き個室を与えて月一万五千円、ボーナス年三ヶ月、夏冬の着物をこさえてあげ、週一回の稽古ごとOK、という条件でも見つからない。というのでサザエがやることになる。
チンドン屋 「サザエさん」にもしばしば登場したが、昭和40年7月28日を最後に見られなくなる。商店の開店披露の仕方が新聞チラシや各戸への投げ込みチラシなどに変わっていったためだろう。
パンとコーヒーの朝食 サザエの用意するパンとコーヒーにマスオが「けさは味噌汁で食いたかった」と不平をもらす漫画がある。
商店街の一斉休日 明日遠足なのでワカメは一人で買い物に行くが、商店街は一斉休業。そこでワカメはご近所を回って必要なものをかき集める。そのたくましさにフネもサザエもびっくり。人手不足の時代、従業員を定着させるには開店時間を明確にし、休日を増やすことが必要だった。そのため、このころから月一回程度の一斉休業や夏休み数日間(よく「従業員慰安旅行のため」などと書かれていた)がとられた。
チャンネル争い 現代では各人がテレビを持つ家も珍しくなくなって、チャンネル争いは少なくなったが、昭和40年代はまだ一家に一台の時代だった。カツオの友だちとその祖父がチャンネル争いをしている。あわやつかみ合いになりそうになって、カツオと家人が仲裁に入る。元気なおじいちゃんがもたらした夏休みの悲劇というところか。
エッチ 「変態」「変質者」の頭文字をとって、いやらしい男を意味する隠語だったが、「サザエさん」にも登場する陽語になった。 Hは「エイチ」が正しいが、日本人は「エッチ」と発音してきたので、こういう俗語が生まれた。発音どおりに「あの人エイチね」だと英知にあふれる人になってしまうわけ。
歌謡曲
愛して愛して愛しちゃったのよ (和田弘とマヒナ・スターズと田代美代子)
さよならはダンスの後に (倍賞千恵子)
まつのき小唄 (二宮ゆき子)
柔 (美空ひばり)
二人の世界 (石原裕次郎)
夢みるシャンソン人形 (弘田三枝子)
夏の日の思い出 (日野てる子)
知りたくないの (菅原洋一)