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[No.7493] 古きをたずねて新しきを知る 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2016/02/12(Fri) 00:25
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古きをたずねて新しきを知る
画像サイズ: 308×510 (74kB)
なんか、急にばかにエラソーなタイトルが飛び出してきて申し訳ないのですが、さいきん古いものに惹かれて、そういうものを読むことが多くなりました。

 まず、その最初は、この間図書館から借りた、岩倉使節団の「米欧回覧実記」で、あっしはこのうち、イタリアの部だけを拾い読みしました。回覧の内、とくに日本におけるイタリア観に焦点を絞った重要な研究(立命館大学)もあるようですが、あっしはべつに、その方面の研究者でもないので、当時の都市や国名の表記などに拘ってみました。

 まずイタリアを漢字で表すとき、現在ではふつう、伊太利や伊太利亜が頭に浮かびます。中国では、意大利というようですが、「回覧実記」では以太利(半島)となっていました。

 (首都)ローマは、羅馬で、これはあっしも昔からよく目にしていたのであまり、抵抗感はなかったです。また、あっしはイタリアは何度も行き、イタリア語の発音には多少慣れているので、例えばフローレンスよりフィレンツェ、ピノチオよりピノッキオ、ヴェニスよりヴェネツィアの方が馴染みやすいのです。で、

 急に「セントピートル」寺などと云われると戸惑うことになります。しばらく経って、ああ、サン・ピエトロ寺院のことかと気が付くのです。ちなみに、33年前に日本で刊行されたトラベルガイドを見たら、サン・ピエトロになっていました。

 イタリアの独立時に大活躍した「英傑」ガリバルディもこの本では「ガルハルヂー」や「ガルバルチー」になっていました。この程度は、まだ可愛いけれど、「カドレイキ」教となると、もうお手上げに近いです。

 カドレイキがカトリックだと分かる迄には、かなりの時間がかかりました。ルーザルは希少動物のサルやルー・大柴の飼っている愛猿などではなく、宗教家のルッターのことでした。街を表すとき、固有名詞に府を付けるのは、鴎外の独逸日記などですでに学習済みだったけれど、那不児府が出ても、これがナポリとはすぐには分からなかったのです。水族館が水族観にはビックリ。

 ナポリから電車で40分とかいう所にあるカゼルタ(宮殿)は、「カセル」宮になっていました。ピという音はないので、まあ仕方ないとも思うけれど、「ヒラミテ」には参りやした。ピラミッドくらい覚えてくれやと、云いたくもなって来ます。すべてこの調子なので同書の速読は、どなたにも無理だと思いますね。なわけで、

 一向にページが進まず、次第にイライラが募るのをどうにも出来ません。(つづく)

 写真はフィレンツェ、シニョーリア広場。


[No.7500] Re: 古きをたずねて新しきを知る 投稿者:GRUE  投稿日:2016/02/16(Tue) 17:21
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紋次郎さん、こんにちは、

>  まず、その最初は、この間図書館から借りた、岩倉使節団の「米欧回覧実記」で、あっしはこのうち、イタリアの部だけを拾い読みしました。回覧の内、とくに日本におけるイタリア観に焦点を絞った重要な研究(立命館大学)もあるようですが、あっしはべつに、その方面の研究者でもないので、当時の都市や国名の表記などに拘ってみました。

岩倉使節団と言えば、明治維新後、欧米の文物を視察して、日本に取り込め
そうなものを探したんですよね。

英語はともかく、イタリア語はほとんど知らないし辞書も不十分でしょうから、
都市や国名なども、発音を聞いてそれを日本語風に記述したんでしょうね。

紋次郎さんが「なんでそうなるの?」というところですが、ほんとだ。
耳で聞いただけだからだろうなと思えるものがほとんど。例を挙げると、

>  イタリアの独立時に大活躍した「英傑」ガリバルディもこの本では「ガルハルヂー」や「ガルバルチー」になっていました。

Garibaldi ガリバルディですから、イタリア語文字で書けば紛れはありません。

> この程度は、まだ可愛いけれど、「カドレイキ」教となると、もうお手上げに近いです。
>  カドレイキがカトリックだと分かる迄には、かなりの時間がかかりました。

cattolico カットリコ (英語でもcatholic)、カドレイキは分からない

> ルーザルは希少動物のサルやルー・大柴の飼っている愛猿などではなく、宗教家のルッターのことでした。

英語ドイツ語では Luther だから ルーテルかルター、イタリア語ではLutero
つまりルテーロ、ルーザルになりそうもないが、Lutherをルザールと発音した?
苦しそう。

>  ナポリから電車で40分とかいう所にあるカゼルタ(宮殿)は、「カセル」宮になっていました。

casertaのことですよね。カゼルタですね。カセルにはなりそうもない。

> 「ヒラミテ」には参りやした。ピラミッドくらい覚えてくれやと、云いたくもなって来ます。

piramideですね。 発音はピラミーデ ですね。

音を聞いて日本式に書いたというだけでもなさそうですね。

分かりませーん。


[No.7504] Re: 古きをたずねて新しきを知る 投稿者:唐辛子紋次郎  投稿日:2016/02/19(Fri) 23:25
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  GRUEさん、いつもいつも、コメント有難うございます。<(_ _)>
 
> casertaのことですよね。カゼルタですね。カセルにはなりそうもない。

辞書には、カセルタでも、カゼルタでも、いいように書いてありますね。もし、カセルタなら、カセルでも近いような気もします。

> > 「ヒラミテ」には参りやした。ピラミッドくらい覚えてくれやと、云いたくもなって来ます。

> piramideですね。 発音はピラミーデ ですね。

 グルーさん、惜しい。これはaにアッチェント(強勢)があるので、ピラミーデより、ピラーミデの方が近いようです。のだめカンタービレのカンタービレは正しく、カンタビーレは間違いのようです。

> 音を聞いて日本式に書いたというだけでもなさそうですね。

 大分前、本を図書館に返したので、はっきりは覚えていませんが、何でも行く先々で貰ったか買ったパンフレットが集めてあって、後で文を書くときに、参照したとか。ということは、殆どが英語の資料?かも。

> 分かりませーん。


[No.7507] Re: 古きをたずねて新しきを知る 投稿者:GRUE  投稿日:2016/02/21(Sun) 23:12
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紋次郎さん、みなさん、こんばんは、

> > piramideですね。 発音はピラミーデ ですね。
>
>  グルーさん、惜しい。これはaにアッチェント(強勢)があるので、ピラミーデより、ピラーミデの方が近いようです。

その通りです。確認を怠りました。

> のだめカンタービレのカンタービレは正しく、カンタビーレは間違いのようです。

その通りですね。カンターレ=歌う があるので間違えやすい。
カンタービレは「歌うように」という音楽の発想記号(副詞)ですね。

アンダンテ・カンタービレが有名。「歩く速度で歌うように」