[No.7864]
Re: 『九段で、明治の留学生の講演を聞く』
投稿者:男爵
投稿日:2017/04/26(Wed) 07:54
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> 昨日の講演は、午後6時に始まりました。場所は九段。二松学舎の斜向かいにある、イタリア文化会館で、講師は大阪芸術大学の石井元章教授。演題は「明治期のイタリア留学 文化受容と語学習得」(約2時間)です。
この本を図書館から借りてきました。
石井元章:明治期のイタリア留学
http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b272889.html
この本によると
長沼はローマで辰野金吾(東京駅の設計者)に会っています。 1882年末
> その留学生というのは全部で4名で、井尻儀三郎、緒方惟直、川村清雄と長沼守敬です。....緒方は洪庵の実子、ヴェネツィアで、イタリア婦人マリアと恋仲になり結婚。その後病を得て、1878年、妻マリア、子エウジェーニアを残し、ヴェネツィアで死去。その12年後にマリアも死去。遺児エウジェーニアは、その2年後に惟直の父が、日本へ連れ帰ったようです。
> 惟直はヴェネツィア、サンミケーレ島内の、共同墓地に葬られました。この墓には、彫刻家、長沼守敬の作った、立派な墓碑があるといいます。石碑にはCorenao ★Ogataと俗名が彫られ、姓と名の間に、惟直の横顔が彫ってあります。
共同墓地に埋葬されていた 惟直の遺体を掘り起こし、市長の許可のもとに
大理石製の蓋の浮彫を長沼が制作しました。
原敬が(外務書記官としてパリ公使館赴任の途中)ヴェネツィアに到着したとき
長沼はベルシェとともに港に出迎えています。 1885.11.30
(日本領事騎士ベルシェは大富豪で、長沼に惟直の墓碑制作を依頼した)
森鴎外と長沼守敬の出会いは
別に書きましょう。