子どもの時から今に至るまで、たくさんの本を読んできました。
そこで、みなさんが読まれた本を紹介してください。
元気の出る本でもいいし、楽しい本でもいいし
役に立つ本でもいいです。
電子図書のことでもいいです。
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[No.372]
「LOVE LESS ラブレス」
投稿者:季寿(きよし)
投稿日:2011/12/02(Fri) 21:08
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桜木紫乃著 「LOVE LESS ラブレス」
極貧の家に生まれたひとりの女性の生き様が描かれた純愛物語です
愛にも裏切られ、生活も苦労の連続、彼女を支えたものは何であったか、
考えさせられました
最後まで飽きることなく、一気に読み終えました
季寿(きよし)
[No.371]
Re: 五木寛之:人間の運命
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/02(Fri) 14:49
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> 以上のことから
> 五木寛之は個人がいくら努力しても
> 大きな運命には逆らうことはできないという。
激流の小舟とか
沙漠の中で孤立してたんでは
誰かの助けとか必要で
自分一人でいくら頑張ってもどうしようもないのですが....
さらにこの本を読むと、次のようなことが書いてあります。
親鸞聖人が「宿業」ということを言う。
この「宿業」を「前世の行為」と訳してある現代語訳もある。
だが、「宿業」の「宿」はたしかに過去をしめす表現だが
「前世」と言ってしまえば、首をかしげたくなる気持ちがある。
よくスピリチュアル系テレビ番組などで
「あなたの前世は、戦国時代の武将でした。
そのときたくさんの敵を殺したその報いが、いまあなたを苦しめているのです」
などと説かれることが少なくない。
そういった「生まれ変わり」的前世というものを
五木寛之は信じないという。
むしろ、きっぱり「過去」と受けとってしまえば納得がいく。
つまり「宿業」とは、その人にまつわるすべての過去の状況である。
五木寛之の過去を左右するのは、彼の両親であり、父と母が彼を生んだのだ。
その両親の二人の関係が、子どもの五木寛之に深く関わっている。
両親が日本人であったが故に、五木寛之はアジアの日本民族の一人である。
それは五木寛之の「宿業」のひとつであり、彼自身の自力ではどうしようもない因縁なのだ。
そして、彼の両親はまた、その親の過去によって、九州の山村に生まれている。
[No.370]
五木寛之:人間の運命
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/02(Fri) 14:30
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五木寛之の父は努力の人だった。
地方の師範学校出で、エリートコースからはずれていたが
何度も資格試験を受けて校長になった。
朝鮮半島で元気盛んな時代もあったが
敗戦で価値観が一変し、別人のように気力も失った。
妻に死なれ、12歳の五木寛之と幼い弟と妹を連れて
平壌から韓国へ逃避行をくわだてた。
小さい子を連れて徒歩で歩くのは大変。
保安隊の監視兵に見つかればソ連の収容所に入れられる。
声を立てないように暗闇の中を歩くのはテレビドラマでも見たが悲惨である。
そうやって足手まといの子どもを自分の手で殺したり
現地の人に預けたりして日本にみんな逃げ延びてきたのだ。
五木寛之の家族も小さい妹がやはり足手まといで
比較的裕福そうな民家があったので、その庭に置いて
残り三人で、ほかのみんなと必死の南下の道を進んだ。
だが国境の川で、保安隊がいたので
みんなで相談して、今来た道を後戻りして、山岳ルートで
国境まで行こうということになった。
そして戻ったとき、現地人の民家に置いてきた妹がまだそこにいたので
父も「連れて帰る」と言って妹を再び連れて逃避行を続けたという。
五木寛之は妹に対して何の弁明もできないと述べている。
幸い、家族はその後苦労しながら無事九州に帰り
東京の大学に進学した五木寛之は、あとで弟と妹を東京に呼び寄せる。
妹にしてみたら、それは運命だった。
置き去りにした家族は、国境で越えられなかった。
そして同じ道を引き返してきたから再会できたのだった。
以上のことから
五木寛之は個人がいくら努力しても
大きな運命には逆らうことはできないという。
[No.369]
Re: シチリアにはまった女
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/02(Fri) 14:12
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[No.368]
シチリアにはまった女
投稿者:
投稿日:2011/12/02(Fri) 11:37
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[No.367]
Re: 林丈二「歩けばシリーズ」
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/02(Fri) 11:11
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唐辛子 紋次郎さん
> このシリーズには「パリ」「ロンドン」「オランダ」「イタリア」があるらしいが、あっしはその内の「オランダ歩けば」と「イタリア歩けば」を読んだように思う。著者の林さんはムサビ出だが、この学校の出身者には変わり者も多い。
指摘されてみたら
赤瀬川原平 秋山祐徳太子
漫画家も
くらもちふさこ【中退】 黒鉄ヒロシ【中退】 西原理恵子 永田竹丸【中退】
バロン吉元【中退】
などたくさん。
> いま手元には「イタリア」しかないが、じつに面白い。徘徊老人の端くれである紋爺もケッコウ、その路上を歩くわけだから、偶には今世紀初の大発見があってもよさそうだが、そういうものはまずない。
おもしろそうな本ですね。
こんど探してみましょう。
> 「ローマの休日」で、グレゴリー・ペックの手が抜けなくなって、焦りまくったあの『真実の口』も、コスメディン教会ののほかに、ふたつみつ、チャンと写してきている。
この「真実の口」は
いま開催中の江戸東京博物館のヴェネツィア展でも見ました。
ヴェネツィアとローマとどっちが元祖なのでしょう。
[No.366]
林丈二「歩けばシリーズ」
投稿者:
投稿日:2011/12/02(Fri) 10:46
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[No.365]
趣味縁からはじまる社会参加
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/02(Fri) 09:57
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浅野智彦:趣味縁からはじまる社会参加
最近の若者の動向から社会の動きをさぐる
という本だろうか。
やや難解な本だった。 著者のレベルに達していない私。
オタク的な趣味をもつ若者たちにも社会参加の入り口があるのだろうか。
最近は労働組合に入る若者も少なくなったという。
それはともかく、若者は狭い仲間集団の交友関係は大切にしても
組合とか公共的な組織などの連帯には興味がないのだろうか。
ある人々は親密な関係の濃密化が、若者の注意やエネルギーを独占してしまった結果
彼らを公共圏から撤退させてしまったと主張する。
たとえば「コミュニケーション不全症候群」とか「仲間以外はみな風景」といった言い方がそれだ。
彼らにとって親密性と公共性とは相反する関係に立っているのである。
この本の著者は
若者社会において
親密性と公共性を単に相反するものとみるのではなく
かといって無関係なものとみるのでもなく
親密性と公共性の中間にある状態もあるのではないかと考えているようだ。
このような親密性と公共性の中間にあるものを、著者は趣味縁と呼んでいるようだ。
上野千鶴子がとりあげた例のように
仏像美術を鑑賞するサークルに所属する女性が同時に
地域の政治運動を牽引する熱心な活動家だったという例がある。
この女性はすでに若者ではないのだが、似たような構造が若者の趣味縁にもあるのではないかと
この本の著者は考える。
そして、このように傾向は外国にもあり、たとえばノルウェーで
参加している結社の数が多い人ほど公共性に多く寄与している例をあげている。
というわけで、趣味でもオタクでもいいから、著者は
若者ができる範囲で公共的なものに参加することを期待しているようである。
[No.364]
Re: 「さわりで覚える 古典落語80選」
投稿者:男爵
投稿日:2011/12/02(Fri) 09:19
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> 男爵さん あやさん 唐辛子紋次郎さん みなさん
>
> > 「垂乳根」は学のあるお嫁さんなので
> > 八五郎はあせった。
>
> この噺はもともと上方噺の「延陽伯」が江戸末期に江戸へ移植されて「垂乳根」に
> なったもの。「八五郎」は上方噺では「辰っつぁん」です
>
> こういう例はたくさんあり「崇徳院」の舞台も上方では高津神社ですが江戸では
> 上野寛永寺の清水観音堂になったりします
さんらく亭さん
ありがとうございます。
「崇徳院」の舞台が高津神社では
江戸や東京の人は土地勘が乏しいから
やはり、自分たちの知っている場所のほうが
親しみがもてますね。
[No.363]
Re: 「さわりで覚える 古典落語80選」
投稿者:
投稿日:2011/12/02(Fri) 08:52
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男爵さん あやさん 唐辛子紋次郎さん みなさん
> 「垂乳根」は学のあるお嫁さんなので
> 八五郎はあせった。
この噺はもともと上方噺の「延陽伯」が江戸末期に江戸へ移植されて「垂乳根」に
なったもの。「八五郎」は上方噺では「辰っつぁん」です
こういう例はたくさんあり「崇徳院」の舞台も上方では高津神社ですが江戸では
上野寛永寺の清水観音堂になったりします
演目名も「高倉狐」→「王子の狐」 「高尾」→「反魂香」と変わっています
さんらく亭@甲子園
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