私が読んだ本 
(期間:2011.11.1 - 2011.12.31)

 子どもの時から今に至るまで、たくさんの本を読んできました。
 そこで、みなさんが読まれた本を紹介してください。
 元気の出る本でもいいし、楽しい本でもいいし
 役に立つ本でもいいです。
 電子図書のことでもいいです。


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  • [No.155] 武者小路 実篤の本 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/21(Mon) 07:32
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    武者小路 実篤
     1885年(明治18年)5月12日 - 1976年(昭和51年)4月9日

    藤原北家の支流・閑院流の末裔で江戸時代以来の公卿の家系である。

    1906年(明治39年)に東京帝国大学哲学科社会学専修に入学。
    1907年(明治40年)、学習院の時代から同級生だった志賀直哉や木下利玄らと「一四日会」を組織する。
    同年、東大を中退。
    1910年(明治43年)には志賀直哉、有島武郎、有島生馬らと文学雑誌『白樺』を創刊。彼らはこれに因んで白樺派と呼ばれた。
       作家には大学卒業は関係ない例。

    1951年(昭和26年)には文化勲章を受章している。
    晩年には盛んに野菜の絵に「仲良きことは美しき哉」「君は君 我は我なり されど仲良き」などの文を添えた色紙を揮毫した。

    ということで
    彼の「お目出たき人」「友情」「愛と死」などの作品を簡単に紹介する。


    [No.154] 大菩薩峠 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/21(Mon) 07:22
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    日本で一番長い小説
    大菩薩峠

    作者の中里介山は羽村の人。
    玉川上水の遺跡を訪れたときこの作者のことを改めて知った。

    長編時代小説とはいえ、主人公の、虚無にとりつかれた剣士・机竜之助をめぐる
    多くの人間たちを描いているので、いくらでも書ける。
    作者は死んでしまったから未完になったが、生きて書き続けたらまだまだ続いたであろう。

    舞台は甲州大菩薩峠から始まって日本全国の旅となっている。
    話は幕末から明治に変わる時代のため、新撰組が出てくるのは驚きだった。
    京都も出てくるし、宮城県も舞台になる。

    意外にも
    菊池寛、谷崎潤一郎、泉鏡花、芥川龍之介らが賞賛し、いわゆるプロ受けもあったのである。
    若いとき左翼運動に傾いたことのある作者に対して
    文筆家たちの内心の同情があったのかもしれない。

    盲目となった竜之助は、一緒に暮らす若い娘を守りながら
    夜毎に辻斬りをするというわけのわからない行動をとる。
    (森鴎外のヰタ・セクスアリスでも、主人公と一緒に寮生活をおくる男が、主人公には何もしないのに、夜に外出して他人に乱暴を働く話を連想する)

    この小説に出てくる白骨温泉は今も有名である。

    ニヒルな主人公の机竜之助は、丹下左膳のモデルとなったのだろう。
    ほかにも机竜之助の末裔と思われるのが眠狂四郎や木枯し紋次郎であり、このメロウ倶楽部には名前の似ている唐辛子紋次郎さんがいる。(失礼しました)


    [No.153] Re: トキワ荘最後の住人の記録 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/20(Sun) 18:01
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    > 山内ジョージ:トキワ荘最後の住人の記録


    石ノ森章太郎も藤子不二雄も赤塚不二夫もみんな書いているが
    トキワ荘の漫画家たちは、他の人が人気漫画家になっても嫉妬せず
    忙しいときは助け合ったりして良い関係をつくってきた。

    赤塚不二夫は上京して最初は町工場で働いていたとき
    よこたとくおと一緒に暮らした時期があった。
    よこたとくおは漫画家としては成功した漫画家であろう。

    赤塚不二夫はそれから
    上京してきた石ノ森章太郎の世話をする。
    石ノ森章太郎は一人では食事もつくられないで
    食中毒で苦しんでいたのだ。
    みかねて赤塚不二夫は食事の世話などする役に徹した。
    三歳年上の赤塚はこうして石ノ森の手伝いをしながら
    漫画家としてチャンスが与えられるまで待っていた。

    でも二人の友情はそれまでも変わらなかったし、赤塚が漫画家として
    成功していってもかわらなかった。
    石ノ森は当時の赤塚の親切をいつまでも忘れず感謝して書いている。

    この本では
    おそまつ君のなかのイヤミの誕生やデカパンなどのキャラクターは
    高井研一郎によるものであることが書かれてある。
    自分ひとりの力の限界をわきまえて、まわりのみんなの協力を得て
    赤塚漫画のキャラクターなど増やしていった赤塚のプロデューサー的才能。
    みんなは赤塚の仁徳だとたたえるのだが。
    たしかに世話好きの赤塚は、あのタモリの世話もしたことがあるのだ。
     タモリの芸能界成功に赤塚不二夫のはたした功績は大きい。

    赤塚漫画は曲線で丸っこい顔のキャラクターたち
    それに対し、イヤミは高井研一郎が最初にイメージを書いたから鋭角的だった。
    その鋭角的な線は、高井は加藤芳郎の影響だったと述べている。
    そのことも加藤芳郎に話したという。
    「イヤミの線は加藤先生の影響を受けているんです」


    [No.152] トキワ荘最後の住人の記録 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/20(Sun) 15:52
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    山内ジョージ:トキワ荘最後の住人の記録

    石ノ森章太郎の弟子は、佐沼高校の後輩でもあった。
    中学を卒業したら上京して石ノ森章太郎のアシスタントになりたいと言ったら
    高校くらいは卒業したほうがいいと言われて
    同じ佐沼高校に進学したという。

    本人がいうのは
    これまで新漫画党の一流漫画家によって書かれたトキワ荘に関するものに対して
    自分のは二軍選手が書くものだと謙遜している。

    しかし
    漫画家はみんな出て、最後までトキワ荘にいた著者だから
    一番記憶が新しく資料として価値があると思われる。

    この著者は昭和35年秋から昭和37年までトキワ荘に住んでいた。


    [No.151] 世界史迷宮のミステリー 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/20(Sun) 13:16
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    桐生操:世界史迷宮のミステリー、KKベストセラーズ

    ナポレオン毒殺疑惑事件
    皇女アナスタシア生存事件
    マイヤリンク心中隠蔽事件
    謎の囚人鉄仮面事件*
    ジャンヌ・ダルク復活事件
    ケネディ大統領暗殺事件
    スターリンの妻変死事件
    ツタンカーメンの呪い事件
    怪僧ラスプーチン暗殺事件
    など多数のミステリーが解説されている。

    鉄仮面はルイ14世にそっくりだった。
    というのは
    ルイ14世の父のルイ13世は不能とされ
    妃アンヌの間に子がなかったが
    跡継ぎを心配したリシュリューが
    王の副官と妃の間をとりもって
    産ませたのがルイ14世だった。

    ルイ14世が大きくなると
    実の父のこの副官の息子たちとよく似ていて
    とくに三男のユスターシュがこの秘密を知り
    異母弟の国王をゆすろうとしたししため
    ルイ14世はことが大きくならないうちに
    ユスターシュをとらえて鉄仮面をかぶせて幽閉したということである。


    [No.149] Re: 新約聖書 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/20(Sun) 12:48
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    唐辛子 紋次郎さん

    >  これは、何代めかの新約で、文章は口語体です。あっしらの年代では、汝、姦淫する勿れとか、狭き門より入れ。滅びにいたる門は大きく、その路は廣く、之より入る者おほし、などの文語体も、なつかしいです。

    聖書はたえず翻訳作業を繰り返しているようです。
    日本語も少しずつ変わっていくから。


    [No.148] Re: 旅本の愉しさーananの思い出ー 投稿者:男爵  投稿日:2011/11/20(Sun) 12:46
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    唐辛子 紋次郎さん

    > 覚えておいでの方、ありますか?堀内誠一さん☆の「パリからの旅」。
    >
    > この本はなぜいいかというと、いわゆる『手作りの本』だからである。

    >  しかもパリからの旅だから、シャルトルやヴェルサイユあたりをイメージしてると、誠一はんは、バルセロナやバーゼル、ヴェネツィア。

    バーゼルといえば
    フランスに近いがスイスですね。


    [No.147] Re: 新約聖書 投稿者:   投稿日:2011/11/20(Sun) 12:13
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    画像サイズ: 312×490 (35kB)
    > 欧米人が演説をするとき、必ずといっていいほと
    > 聖書の中から文章や一節を引用する。
    > 教養のある証拠なのだ。  インテリのたしなみ。

    バイブルと、それから、シェイクスピアの言葉を挙げる人もいます。また、ギリシャローマ時代の名句も。

     これは、何代めかの新約で、文章は口語体です。あっしらの年代では、汝、姦淫する勿れとか、狭き門より入れ。滅びにいたる門は大きく、その路は廣く、之より入る者おほし、などの文語体も、なつかしいです。


    [No.146] Re: ああ、これもあった、あれもあった 投稿者:   投稿日:2011/11/20(Sun) 11:53
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    画像サイズ: 299×490 (46kB)
    「教科書でおぼえた」の表紙です。


    [No.145] 旅本の愉しさーananの思い出ー 投稿者:   投稿日:2011/11/20(Sun) 11:13
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    画像サイズ: 390×490 (57kB)
    覚えておいでの方、ありますか?堀内誠一さん☆の「パリからの旅」。

    この本はなぜいいかというと、いわゆる『手作りの本』だからである。

    イラストだけでなく、彼自身の書き文字が表紙だけでなく、『まえがき』をみても『もくじ』を見ても、本文を見ても至る所に溢れかえっている。

    見ているうちに、こりゃあどうあっても行かざあなるめいと、思わせるパワが感じられる。

     印刷文字のインクも、黒だけでなく、青や赤をつかったり、じつに派手派手しい。が、嫌味はマッタクない。

     しかもパリからの旅だから、シャルトルやヴェルサイユあたりをイメージしてると、誠一はんは、バルセロナやバーゼル、ヴェネツィア。

     あれよあれよという間に、ベルギー、オランダ、ベルリン、ワルシャワ、ロンドンとどんどん国境を越えてしまい、最後にはまたパリへ戻ってくる。

     手書きの地図も楽しいし、2ページぶち抜きの『大作』にも、お目に掛かれる。

     フランス語の発音練習もあれば、知識欲に燃える老年の期待に応える文化的な背景などについても、いっぱい書きこんである。

     いまの旅本などはみな、この本のマネだ。

     親本は1981年の初版らしいが、あっしの見ているのは1990年の刊本だ。

     氏は絵本なども手掛けているようだが、旅本では他に、「堀内誠一の空とぶ絨毯」がある。

    ☆肩書は、 エディトリアルデザイナー、ということになっているらしい。


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