[No.355]
Re: 「さわりで覚える 古典落語80選」
投稿者:
投稿日:2011/12/01(Thu) 22:18
[関連記事] |
あやさん、こんばんは。
> 「垂乳根」というのがわからないかなというところです。
垂乳根ってえからなんか馴染みがないような気がすっけど、八っつぁんとこへ来た嫁さんが、京都の上品な言葉を使うので、江戸っ子で、無学のガラッ八には、さいしょ何を云ってんのか、さっぱり分からない。
また嫁さんの方も、朝になってもコメの置き場が分からない。「あーら、わが君、白米(シラゲ)のありかは、いずれなるや」これは八っつぁんに、分かるわけがない。
名前を聞いても、ヨシコ、ハナコですといった具合には簡単にいかない。「あーら、わが君。わがことの姓名を問いたもうや」とあって「みずからことの姓名は、父はもと京都の産にして姓は安藤、名は慶三、字(アザナ)は五光、母は」で始まるのでヨッポド辛抱強いひとでないと、名前が出てくるまで、ず〜と待ってはいられない。
その後に、まだ色々あって「……垂乳根の胎内をいでし時は鶴女と申せしが、成長の後これをあらため清女と申しはべるなり」とつづく。ここに出てくる『垂乳根』が演目になっているのです。
垂乳根ってのは、早く言えば、おっかさんの事れす。余計なこってすが。