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[No.171] 盲導犬不合格物語 投稿者:男爵  投稿日:2013/04/01(Mon) 05:24
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沢田俊子:盲導犬不合格物語

訓練を受けたが、盲導犬になれなかった犬の話。
不合格犬とは、正式にはキャリアチェンジ犬、または不適格犬という。

盲導犬になるための子犬は、生まれて五十日ほどたつと
パピーウォーカー(里親ボランティア)さんにあずけられる。
一般の家庭にあずかってもらい、町の様子や人間社会のルールを
おぼえていく。

子犬のころに、うんとかわいがってもらうことも、人間との信頼関係を
つくる上で、とても大切なことである。

一歳になったら、訓練所にもどって、盲導犬になるための訓練を受ける。

盲導犬は「しなさい」といわれたとき、排泄行為をする習慣がつけられる。
(外に出かける前に、トイレをさせるつもりで、「ワン、ツー、スリー」という)
したがって、仕事中に排泄はしない。

盲導犬は、飼い主がレストランなどで食事をしている間も、テーブルの下でじっと待っている。

こうして訓練を受けても、盲導犬に適さないと判定されて、盲導犬になれなかった犬もいる。

ほえぐせのなおらない犬は盲導犬になれなかった。

「ゴー」(いけ)と命令されても、道が進めない危険な状態になっていれば
盲導犬は(命令にそむいて)立ち止まらなければならない。
 いけという命令のまま危険な道を進もうとする犬は不合格となってしまう。

こわがりだったり、ネコが好きだったりして、盲導犬になれなかった犬がいる。

不合格になった犬は
 介助犬や麻薬探知犬協会に連絡する。そこでテストを受けて合格すれば、介助犬や麻薬探知犬の訓練を受ける。
 それで決まらなかったときは、その犬を育ててくれたパピーウォーカーさんに連絡する。
 もし、パピーウォーカーさんが引き取れないときは、不合格犬が出たら飼いたいという家庭の中からその犬にもっともふさわしい家庭を選んで、そこと慎重に相談して、犬を見てもらい、よければ引き取ってもらう。
(こうして引き取られた不合格犬は、かしこい、やさしい、かわいいと大好評)


[No.172] Re: 盲導犬不合格物語 投稿者:まや  投稿日:2013/04/01(Mon) 08:23
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男爵さん、お早うございます。

> 沢田俊子:盲導犬不合格物語
>
> 訓練を受けたが、盲導犬になれなかった犬の話。
> 不合格犬とは、正式にはキャリアチェンジ犬、または不適格犬という。
>
> 盲導犬になるための子犬は、生まれて五十日ほどたつと
> パピーウォーカー(里親ボランティア)さんにあずけられる。
> 一般の家庭にあずかってもらい、町の様子や人間社会のルールを
> おぼえていく。

 本の紹介をありがとうございます。
 パピーウォーカーの経験者としては、皆さんに読んで貰いたい本かな?

 候補犬と一年くらい一緒に生活すると情が移って・・・「訓練をさぼって、
試験に落ちて帰っておいで」なんて言い含めて(?)送り出したのですけれ
ど、いざ訓練が終わって試験に合格して、○○のxxさんのところに行った
という報告を受けると、嬉しいやらがっかりするやら、複雑な心境。
 
 自分が可愛がった仔犬が大人になって盲導犬になって働いているというこ
とも、その後のこともすべて報告してもらって、自分の子供を大学に送り、
就職の報告を受け、働いているあいだは元気でいることを祈り・・・という
親の心境かな? その犬もリタイアしてボランティアさんに引き取ってもら
いましたが・・・写真の犬は髭が白くなっている老犬でした。それでも抱き
しめてやりたい思いに駆られました。

まや


[No.173] Re: 盲導犬不合格物語 投稿者:男爵  投稿日:2013/04/01(Mon) 09:15
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まやさん、お早うございます。

> > 沢田俊子:盲導犬不合格物語
> >
> > 訓練を受けたが、盲導犬になれなかった犬の話。
> > 不合格犬とは、正式にはキャリアチェンジ犬、または不適格犬という。

この本です。
http://www.ehonnavi.net/ehon/21273/%E7%9B%B2%E5%B0%8E%E7%8A%AC%E4%B8%8D%E5%90%88%E6%A0%BC%E7%89%A9%E8%AA%9E/

> > 盲導犬になるための子犬は、生まれて五十日ほどたつと
> > パピーウォーカー(里親ボランティア)さんにあずけられる。
> > 一般の家庭にあずかってもらい、町の様子や人間社会のルールを
> > おぼえていく。
>
>  本の紹介をありがとうございます。
>  パピーウォーカーの経験者としては、皆さんに読んで貰いたい本かな?

はい、まやさんのことを思い浮かべながら書きました。

>  自分が可愛がった仔犬が大人になって盲導犬になって働いているというこ
> とも、その後のこともすべて報告してもらって、自分の子供を大学に送り、
> 就職の報告を受け、働いているあいだは元気でいることを祈り・・・という
> 親の心境かな? その犬もリタイアしてボランティアさんに引き取ってもら
> いましたが・・・写真の犬は髭が白くなっている老犬でした。それでも抱き
> しめてやりたい思いに駆られました。

盲導犬の育ての親でしたね。


[No.197] Re: 盲導犬不合格物語 投稿者:まや  投稿日:2013/04/06(Sat) 07:43
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男爵さん、お早うございます。

> 盲導犬の育ての親でしたね。

 いえ、私はただ一度パピーウォーカーをしただけです。
 続けたかったのですが、年齢的に委託はできないと判断された
みたいです。「盲導犬」の育ての親と言われては面はゆいです。

まや


[No.174] 介助犬 投稿者:男爵  投稿日:2013/04/01(Mon) 16:14
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> こうして訓練を受けても、盲導犬に適さないと判定されて、盲導犬になれなかった犬もいる。

> ほえぐせのなおらない犬は盲導犬になれなかった。

> こわがりだったり、ネコが好きだったりして、盲導犬になれなかった犬がいる。

> 不合格になった犬は
>  介助犬や麻薬探知犬協会に連絡する。そこでテストを受けて合格すれば、介助犬や麻薬探知犬の訓練を受ける。

介助犬の紹介です。

野口さんは、筋ジストロフィー症のため、手や足が少ししか動かない。
だから、家の中でも外でも、車いすを使って移動している。

介助犬グレーテルはいつも野口さんのそばで、色々な手伝いをしている。

電話をかけようとした野口さんが、電話機を床に落とした場合
ひろえない野口さんは「グレーテル、テイク、電話」と声をかけると
グレーテルはすばやく電話機を口にくわえて野口さんに渡す。

野口さんはグレーテルに、ひもをひつぱってもらい電気をつける。
真夜中でも、家族をおこさずに、部屋を明るくすることができる。

野口さんはグレーテルを散歩に連れて行く。

野口さんの家は4階にあるので、外に出るときはエレベータを使う。
ボタンに手が届かない野口さんは「グレーテル、アップタッチ」と言うと
グレーテルは後ろ足で立ち上がり、ボタンを押す。


   英語ができないと介助犬が助けてくれない?


         介助犬 すずき出版


[No.176] 聴導犬 投稿者:男爵  投稿日:2013/04/02(Tue) 06:00
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聴導犬というのもあります。


荒井さんは、1歳の時に高い熱が出て耳が聞こえなくなった。

ペットショップでミミを気に入って飼うことにした。
そして、ミミに聴導犬の訓練を受けさせた。

ミミという名前には、「わたしの耳のかわりになってね」という荒井さんの気持ちがこめられている。

台所でピーと音がした。べつの部屋で、荒井さんといっしょにのんびりとくつろいでいたミミがこれを聞いて、台所に走って行く。
 ピーというのは、お湯がわいたことを知らせる、やかんの音だった。

荒井さんのところにもどったミミは、荒井さんのひざにまえ足をあてて
「音がしているよ」という合図をする。ミミは荒井さんを案内する。
ミミがいないころ、荒井さんは、お湯がわいていることに気がつかず、やかんをこがしそうになったことがあったという。

ミミは、ファックスの送受信や目ざまし時計のベル、ドアチャイムやキッチンタイマーの音なども知らせてくれる。

ミミが音を知らせてくれるたびに、荒井さんはなでることで「ありがとう」の気持ちをつたえている。


[No.181] 救助犬 投稿者:男爵  投稿日:2013/04/03(Wed) 13:42
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1995年1月17日におきた阪神大震災のあと
震災地に急行しようと海外からやってきた救助犬が
空港で足止めされた。

いろいろな手続きをすませてから、ようやく救援活動をはじめたのは
地震発生から3日もたってからのことだった。

「もし、日本の救助犬が近くにいて、すぐにかけつけることができたら
もっとたくさんの人々が助かったにちがいない」
ということで、日本災害救助犬協会が設立した。

日本災害救助犬協会はNPO法人「日本救助犬協会」に組織変更された。

救助犬の訓練には、ハンドラーという救助犬を使う人の訓練も大切である。

1999年9月の台湾の大震災のときに、日本から救助犬が出勤した。
犬が救助活動をするのではなく、ハンドラーが犬を連れて救助活動に参加するわけである。
そのときの経験で、道具としての犬をうまく使うためには、ハンドラーには
勉強をしなければならないことがたくさんあると感じたという。

救助犬は、いろいろな災害現場を想定して、あらゆる場所において訓練を行っている。
 さまざまなにおいのする場所(地震、火災、津波などのあと)
 火やけむりが立ちこめている場所(火事の最中)
 雪山などの特殊な場所