[No.176]
聴導犬
投稿者:男爵
投稿日:2013/04/02(Tue) 06:00
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聴導犬というのもあります。
荒井さんは、1歳の時に高い熱が出て耳が聞こえなくなった。
ペットショップでミミを気に入って飼うことにした。
そして、ミミに聴導犬の訓練を受けさせた。
ミミという名前には、「わたしの耳のかわりになってね」という荒井さんの気持ちがこめられている。
台所でピーと音がした。べつの部屋で、荒井さんといっしょにのんびりとくつろいでいたミミがこれを聞いて、台所に走って行く。
ピーというのは、お湯がわいたことを知らせる、やかんの音だった。
荒井さんのところにもどったミミは、荒井さんのひざにまえ足をあてて
「音がしているよ」という合図をする。ミミは荒井さんを案内する。
ミミがいないころ、荒井さんは、お湯がわいていることに気がつかず、やかんをこがしそうになったことがあったという。
ミミは、ファックスの送受信や目ざまし時計のベル、ドアチャイムやキッチンタイマーの音なども知らせてくれる。
ミミが音を知らせてくれるたびに、荒井さんはなでることで「ありがとう」の気持ちをつたえている。