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タイトル Re^2: 狂牛病
投稿日: 2004/12/24(Fri) 11:49
投稿者ポテト
参照先http://www.mellow-club.org/yokocho/mc462/mc462.html

> 横田哲治:牛肉が消える!、日経BP社

米国のフィードロットの見学
まるで自動車工場のように肉牛生産がなされる光景に
驚いた著者。
牛は草食動物なのに、トウモロコシや大豆などの穀物飼料を
大量に与えられ、松阪牛を目標に脂肪をつけるための努力が
されていた。
これらの牛肉を日本の外食産業は「放牧飼育に比べておいしい」
と認め、牛丼や焼肉の食材としている。

牧場で奇異に感じたのは、牛がほとんど立っていること。
通常は、牛は餌を食べ、満腹になると静かに大地に横たわり
反芻をする。いったん食べた餌は反芻してまた次の胃に送られる。
(牛には4つの胃袋があるのは焼肉屋でおなじみの知識)
しかし、フィードロットの牛たちは反芻している光景は見られない。
これらの牛たちに起きている生理的変化はどんな影響があるだろうか。
人間のように、牛たちも食後にゲップをすることがある。
人間なら失礼ということになるが、牛たちにはそれは健康の証明
となる。
なにしろニュージーランドでは、反芻動物である牛と羊の頭数が
人口より多い。反芻する際にゲップとともに放出される炭酸ガスが
大気汚染の公害といわれるくらいである。
フィードロットの牛の胃袋に何か異変はないのだろうか。

濃厚飼料を与えられ、運動をきわめて制限された個室の中で
牛は育てられる。肥育牛が突然死することは珍しくないという。
松阪牛の典型的な病気の一つに脂肪壊死がある。
肥育が進んだ牛の腸の周囲を脂肪が硬く変質させ、消化器を
圧縮する。これに罹ると牛は突然餌を食べなくなる。
徐々に体力を弱めついに死ぬ。
もうひとつは尿結石である。人間の尿結石のように尿が出にくく
なる。
運動が不足し、配合飼料の多給により牛の胃袋に異変が起きる、
強制鼓腸炎がある。

こうした病気は出荷寸前の牛にしばしば見られるという。
ブランド牛はリスクを背負いながら飼育されている。
(人間の生活習慣病みたいなもの)
出荷寸前で病死したら商品にならないから大損。
しかし、とにかく生きているうちに、と畜場にもちこんで
肉にしてしまえば収入は保証される。

岩手県の山形村の日本短角牛の放牧経営に注目したい。
春に放牧した短角牛は、秋になると子牛を産んで里に戻ってくる。
冬の間は牛舎に飼育され、また春を迎えると山林に放牧される。
山林の下草を食べて育つ自然の姿。

地元産業を応援する意味でも、安全な短角牛を食べようと思います。
ありがとうございました。


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