タイトル | : Re: ガン家族論 |
投稿日 | : 2005/08/30(Tue) 08:24 |
投稿者 | : ポテト |
参照先 | : http://kouseimir.s97.xrea.com/yokocho/mc462/mc462.html |
> 船戸院長のガン家族論とは大雑把に言うと
> ガンとは 自分の分身である
> ある意味で家族のようなものである
>
> ガンをやっつけるのではなく自らが変わることによって
> ガンが自然に消えるのである
> というようなことをおっしゃってます
えーさん
この言葉を私なりの理解で書けば
こうなります。
ガンは自分の細胞が異常増殖状態になるものだから
やはり自分の分身でしょう。
したがって、ガンの進行は本人の体調と関係があります。
若い人のガンは早く進行します。若い人は怪我をしても
すぐ治るように、細胞の活性化が高いですから。
それに対して、体力のない(細胞の活性化も若い人の1/10もない)
体の弱い人、たとえば三浦綾子は寝たきりのような状態で
ガンとなかよく暮らしながら、寿命をいっぱいつかいきりました。
ガンだと発表されてから、かなり長生きしたのです。
メロウサロンのほうに読書感想文めいたものを書き散らしていますが
こちらにも少し紹介。
江國滋:おい癌め 酌みかわさうぜ 秋の酒(新潮社)
少し前から体調の変異に気がついた江國は知り合いの医師に相談して1997年2月に検査をする。
食道癌だということがわかり、築地の国立がんセンターに入院する。
手術するには体力をつけるため、蛋白質をとり、なるべくたくさん食べること。
酒は飲んでもいいが、タバコは絶対禁止。
3月4日に手術。食道をとったら胃をひっぱりあげ食道の代替えにするのに、江國の場合胃潰瘍手術をしてすでに胃がほとんどないのだから、腸の一部を引っ張り上げて食道の代替えにしたという。
傷がなかなか癒えず、食べ物を飲み込むのも苦労して、なんとか傷も治ったら、こんどは癌の転移がわかる。
そして、全身の痛みが続き、モルヒネの座薬の世話になる。
二人の医師の意見が違う。主治医はモルヒネは使い続けると体によくないからなんとか我慢できるなら我慢すべきだと言い、もう一人の医師はいたいのは我慢できないのだから、薬をつかっても苦しまずに死ぬまでそうしたらいいと言う。
放射線治療をしながら一時帰宅を勧められ、家に帰ってくるが
症状はよくならず、結局がんセンターに戻り8月10日に亡くなる。
苦しんで死ぬのは辛い。
いまは医療も患者のことを考えてくれるようになって
薬を使ったり神経ブロックしたりしてあまり苦しまなくなったというが。
3人に1人はガンで死ぬそうです。
いつ死ぬか、それが問題だ。