[No.200]
Re: 巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
投稿者:男爵
投稿日:2013/01/16(Wed) 10:12
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どうもPCのせいで余計な文字が入るようです。
石井好子:巴里の空の下オムレツの7においは流れる 河出文庫
↓
巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
> 戦後まもなく渡ったパリで、下宿先のマダムが作ってくれたバタたっぷりのオムレツ。
白系ロシア人の部屋に下宿していたらしい。
(白系ロシア人というのは共産主義に賛成する赤色ロシア人に対抗する意味だということを後で知った)(つまり共産主義の国から逃れてきたロシア人)
経済的にゆとりがないロシア婦人のマダム・カメンスキーのつくるオムレツは何も入らない〈フランス風の〉プレーン・オムレツだった。
バタをたくさん使ったおいしいオムレツは夕食。 それを石井はご馳走になる。
石井はまずアメリカで音楽と演劇の学校に通う。
そのとき、彼女の下の弟と同級生だった犬丸一郎〈後に帝国ホテル社長〉も
アメリカに渡りホテル学校に通っていた。
二人は貧乏学生同士ゆえ、いつも一緒に貧しい食事をしたりしていた。
石丸の学校のワイナリー見学には一緒に参加してワインをたらふく飲む。
二人で場末のクラブにルイ・アームストロングの演奏を聞きに何度か通う。
最終日に、たびたび来てくれてありがとうとお礼を言われたとき
彼女は歌手だと言うと、それではステージで歌ってごらんと言われて
石井は「二人の恋人」を歌った。
アームストロングのトランペット、トロンボーンはジャック・ティーガデン、
ピアノがアール・ハインズ、ドラムがゴージー・コール、クラリネットがバーニー・ビガードという豪華メンバーだった。
石井は船でフランスに渡る。
やがて石丸もパリに石井を訪れている。
あつあつのポムフリット〈フレンチポテト〉はおいしい冬の食べ物だった。
ほかにも色々な食べ物が出てくるが省略します。