[No.357]
Re: 田中絹代
投稿者:まや
投稿日:2013/09/22(Sun) 16:33
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さんらく亭さん & みなさん、今日は!
> 田中絹代が大和撫子を代表する美人で名優であることはじゅうぶん承知しながら私には妙な偏見が消えず、彼女の作品はほとんど見ていません。見ておけばよかったと後悔しても遅いですが。
>
> 彼女が戦後まだ占領下にアメリカへ親善使節として行っての帰りに羽田で派手なサングラスに真っ赤な口紅、アイシャドウに毛皮のコートという姿で出迎え陣に「ハロー」と手を振った姿が新聞に載って大騒ぎ。出発時には日本女性らしく楚々とした和服姿だったのが帰国時にこの姿ですからね。「アメション女優」「パンスケ」などと聞くに堪えない罵言を浴びたのをニュース映画でも見ました。物凄いバッシングでした。
>
そうでした。
わたしもご同様、彼女の映画はほとんど見ていません。
彼女が日米親善芸術使節として渡米したのは1950年、日本がまだ戦後の混乱か
ら抜け出ていない貧しい時代でした。日本人にとってアメリカは夢の国だったの
です。その夢の国にほんの短いあいだ滞在しただけの彼女が、帰国したときに眼
を疑うような変身ぶりを見せたのですから、すんなり受け入れられなかったので
しょう。羨望の眼が彼女に対する憎悪になったのかもしれませんね。
サングラスと派手な服装で「ハロー」と言ったり、投げキッスをしたりしたた
めメディアから叩かれたり、「アメション」(アメリカ滞在は小便をするくらい
の短期間でしかないという意味) という流行語を生んだりしましたね。
最近では考えられないようなことですが、気の毒でした。
まや