[No.1036]
お風呂場・脱出記 2
投稿者:マーチャン
投稿日:2015/12/12(Sat) 09:33
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それと、ガラスを割る道具ですが、どちらのお宅もそうでしょうが、風呂場には金槌だのスリコギだのという道具はありません。
ここで「アッ」と気が付きました。そうです。シャワーがあります。このシャワーヘッドで叩いたら割れるのではないかと。
またまた死に物狂いで叩き続けました。2−30分続けていると上の方にヒビが入っているような気がしてきました。
これに力づけられて、ドンドンバシバシ叩いていますと、一片が欠落しました。切れ目に触ってみますと、いわゆる新素材のガラスらしく粉々に砕けていません。その後も少しずつ壊れはじめました。辛抱強く叩き続けますと、やっと自分が出られるくらいの穴が空きました。
なんとか、脱出を果たし、着るものを来ますと、へなへなと廊下に座り込んでしまいました。結局2時間弱の奮闘だったようです。
そして心臓がドキドキしはじめました。
一応、マンションが契約している警備保証会社へ連絡して来ていただくことにしました。
これだけお風呂の中で重労働をした以上、カラダに不調が出る可能性も考えられるからです。
そして、その夜は、玄関の鍵をかけないで寝ました。万一体がおかしくなったときはすぐ警備員さんに連絡して来ていただくためです。
落ち着いていたつもりでも、相当パニクっていたようです。寝付けないのです。
普段はバタンキュー睡眠で過ごしいるのに。
そこで、いつかネットで読んだ眠れない時のレシピを思い出して真夜中に「寝酒」を作りました。
赤ワインに少しお湯を入れて、80度くらいに温めてお砂糖を入れて飲む―――というものです。
これで何とか眠れました。