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お正月の遊び(かるた)

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かれい

通常 お正月の遊び(かるた)

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - | 投稿日時 2005/1/5 17:21
かれい  一人前   投稿数: 137
お正月の遊びとして馴染《なじ》んできたものに「かるた」がありました。
かるたは大きく分けると2種類で、ひとつは子供用の「いろはがるた」、
ひとつは「百人一首」です。どちらも単に「かるた」と呼び「かるた」
をする、と言ってました。標準的な言い方かどうかはわかりませんが。

いろはかるたは江戸時代からあったようで、読み札には世相を反映する
ことわざや格言《かくげん》が使われていました。江戸風や上方風など、地域によっ
て、採用されることわざは多少違っていたようですが。

「いろはかるた」で遊ぶのは、普通は就学前から小学校低学年の間だと思いますが、我が家の場合は弟妹がいましたので、比較的長期間、お正月に「かるた」は付き物でした。

「犬も歩けば棒にあたる」「二階から目薬」「論より証拠」「石の上にも三年」「地獄の沙汰も金次第」など、今思うと小さい子供には難しかった筈ですが、意味もわからずに歌のように覚えていたのでしょう。
「三年寝太郎」《さんねんねたろう》というのもありましたが、これは未だに意味はよくわからないままです。(^^;

「類人猿はお山の大将」とか「二人乗りのサイドカー」なんていうのも記憶にありますので、クラシック版だけではなく、モダン版もあったようです。

「百人一首」は、ちょっと高度な遊びでした。
小さい頃は、年上の姉たちが従兄弟《いとこ》や、時には友達と賑やかに競技して
いるのを羨《うらや》ましく思ってましたが、そのうち、得意札を1,2枚自分の膝《ひざ》
の前に抱《かか》え込んで、たまには仲間入りさせて貰えるようになりました。

年齢の低い方は、百人一首は主に「坊主《ぼうず》めくり」で遊びました。
これは、裏向けに積み上げたものを、順番に一枚ずつとっていきます。
十二単《じゅうにひとえ》の絵は「お姫様」で、法師は「坊主」です。坊主がでると手持ちは吐き出しで、お姫様が出ると、場にでているものを全部貰えるという簡単なルールです。

私は大勝をしていたのに、最後に「蝉丸」《せみまる=百人一首にのった歌人 盲目の琵琶法師ともつたえられる》を引いて大泣きしたのを覚え
ています。帽子を被って《かぶって》いるなんてズルイといって。

憧れ《あこがれ》の百人一首を、お正月に備えて覚えはじめたのは中学時代でしたが、
その頃になると、姉たちは嫁いでいって、次第にチャンスが減っていきました。

それでも、時には友達と、またクラスの新年会などで「かるた」遊びは健在でした。1950年代の後半までは、まだ、かるたはまだお正月の遊びのスターだったと思います。

                         かれい

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