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新渡戸稲造 著 「修養」

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  • 通常 新渡戸稲造 著 「修養」 (ほのぼの, 2005/2/16 21:31)

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ほのぼの

通常 新渡戸稲造 著 「修養」

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2005/2/16 21:31
ほのぼの  半人前   投稿数: 33
 私の父は苦学生《=労働して学資をえながら学ぶこと》でして、若い頃、新聞配達をしながら、神田の電機学校に通い、資格を得て電機方面に就職し,活躍したのですが、苦学生の頃からこの「修養」を読んでは自己啓発《=知識をひらきおこし理解を深めること》に努めていたらしいです。
 本は神田の三省堂小売部で購入したようです(ラベルが付いています)。

 この本の初版は、 明治44年《1911年》9月3日 ですが、その後、版を重ねています。
 父が購入したのは、大正6年《1917年》6月1日 縮刷《しゆくさつ》56版 のものです。

 なお、この本を父が読んだ時期ですが、東京神田の電機学校に通学しているとき、例の関東大震災に遭い《あい》ました。その時分に読んでいたとのことですから、大正12年前後と言うことになります。

 私の若い頃、父からお前も読むようにと薦め《すすめ》られ、何度かページを開けました。
 この本自体は、既に古く、紙質も疲れておりますが、本文の方には、全ての漢字にフリガナがあり、誰にでも読めるようになっています。ただ、昔の本ですから、旧仮名遣い《きゅうかなづかい》になってますので、読むのでしたら、最近版の方がいいでしょう。

 非常に読みやすい本であるばかりでなく、新渡戸稲造《にとべいなぞう 注1》氏の、あたたかみ、やさしさがにじみ出ている本です。 
 今の青年達にも是非読んで欲しいと、私も、思ってます。
 が、正直言って、私の息子は、読まずに育ってしまいました。 これは親である私の責任です。

 本の冒頭《ぼうとう=文章のはじめ》に、竹内栖鳳《たけうちせいほう 注2》画伯の揮毫絵《きごうえ=筆をふるって描いた絵》があり、新渡戸稲造が愛唱したという

 見る人の心々にまかせおきて 高嶺《たかね》にすめる秋の夜の月
 の和歌が掲載されております。

 私も最近、身辺整理を進めておりますが、この本は、父の遺品として、我が家の家宝として、残したいと思っている次第です。 他に何もありませんので(呵々大笑)《かかたいしょう》

 なお、写真は、左が本のケース、右は表紙です。

 ほのぼの











注1 新渡戸 稲造(にとべ いなぞう、文久2年8月8日(1862年9月1日) - 1933年10月15日)は、農学者、教育者。国際連盟事務次長も務め、著書 Bushido: The Soul of Japan(『武士道』)は、流麗な英文で書かれ、名著と言われている。日本銀行券のD五千円券の肖像としても知られる。(出典 Wikipedia)

注2 竹内栖鳳(たけうち せいほう、元治元年11月22日(1864年12月20日) - 昭和17年(1942年)8月23日)は明治~昭和期の日本画家。最初は棲鳳と号した。近代日本画の先駆者で、画歴は半世紀に及び、戦前の京都画壇を代表する大家である。帝室技芸員。第1回文化勲章受賞者。(出典 Wikipedia)


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