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Re: 戦前の夏休み 瀬里恵

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通常 Re: 戦前の夏休み 瀬里恵

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2011/5/26 7:31
編集者  長老 居住地: メロウ倶楽部  投稿数: 4298

 マーチャンさん、ヴァンドラさん、ザックスさん、お早うございます。

 瀬里恵の生家は有明海の遠浅な海岸に面していました。夏になると、良くその海岸で泳いだものです。
 北面の岩場に、柳川藩のお殿様所有の小舟があって、それを無断拝借して兄貴や悪ガキと沖合いに漕ぎ出したものです。船体の板が干乾びて隙間だらけそこから海水がどんどん浸入し、今思うと 危険極まる代物でした。

 そのほか 兄貴が 隣村の川に 前日の夕方「ウナギばえ」と言う物を仕掛けその翌朝引き上げに行く……その尻馬にくっついてゆくのも一種の冒険でした。
 捕獲したウナギをまな板にとり 頭に千枚通しを付きたて背中を裂いてゆく…小学生ながら、兄貴は大人顔負けの達人でした。
 言うまでもなくかば焼の命…「ウナギのたれ」を作るのも名人…。

 「ガオガオ」と言う鮒の捕まえ方 御存知ですか?
 川の浅瀬の川底に穴を掘り、その上で水を後ろに掻く…しばらくして穴の底を探ると驚いた鮒が逃げ込んでいる。それを手づかみで捕まえる。そんな遊びもしました。

 脱皮を前日控えた蝉を捕まえ 夜寝る前に蚊帳の中に這わせておくと、翌朝まだ飛べない瑞々しい無色透明の美しい蝉の姿が見られる、という遊びも経験しました。

 ふくろうを捕まえてふくろうと遊んだり、「バッタリ」という罠をしかけて小鳥を生け捕りにしたり 兄貴はいろいろな遊びを見せてくれました。

 その敬すべき2つ年上の兄貴はもう故人…はからずも夏休みに寄せる兄貴への思い出は尽きない。賢兄よあの世では何を見せてくれますか。(瞑想)

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