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[No.7836] Re: ハイネについて思う 投稿者:男爵   投稿日:2017/03/30(Thu) 16:38
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唐辛子紋次郎さん、みなさん、こんにちは。

>  ところで、学生時代、英語の先生はチョット変わった方で、英語の担当なのに授業中にこのドイツ語の詩、春の来た喜びを素直に歌った『美しき五月に』を教えてくださった。大昔のことなので出だしのところしか覚えていない。あっしらの頃は、ドイツ語はすべて髯文字だった。

今でもドイツ語の先生たちは、ヒゲ文字を読めます。書けます。
ヒトラーが廃止したヒゲ文字。
 だからドイツ人の若者が、日本人のゲルマニストがヒゲ文字を読み書きするのを見て、感心するそうです。

さて
啄木は金田一京助の助けで
ドイツ語の独修をはじめたのです。

そのころの日記にも「アーベーツェーを習ひ初めて未だ二十日ならざるに、
予は既にハイネ、シルレルの詩を十数篇読んだ。
今は専心ハイネの『ブック デル リーデル』を辞書片手にひもといて居る」
と書いているそうです。

啄木は、しかし
この『Buch der Lieder [ブーフ デァ リーダー]歌の本』も最後までは読まなか
ったようです。
まあ、啄木に対するハイネの直接の影響はなかったと思います。

>....実は、この本については、もうひとつ、思い出がまつわりついている。

>  それは、本に貼ってある小さなシールで、東京泰文堂と書いてある。これはその本を売った古書店の名前で、もうこの店主は、とっくに店をたたんで神保町にそう云う屋号を持った店はない。店主も相当昔に、他界されたはずだ。本には最後尾に、もう一枚シールが貼ってあり、それには渋谷道玄坂、近藤書店と記されている。

とても貴重な本ですね。

>  ちなみに、この詩集には、日本人なら誰でも知っている「ローレライ」も収録されている。字引の該当箇所を見ると、元の持ち主が出だしのIch weiss nicht,was soll es 93(ぺージ)のところに、鉛筆で、しっかり印をつけていた。ローレライは、「歌の本」の中でも、帰郷(Die Heimkehr)という詩集の中に出て来る。

 日本人にとってハイネは「ローレライ」ですね。
http://www.geocities.jp/lune_monogatari/lorelei.html


Im wunderschönen Monat Mai (美しい五月には)
http://www.d-score.com/ar/A03071701.html

https://www.youtube.com/watch?v=_j-_Jb9HSMs


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