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[No.258] 粗食のすすめ 冬のレシピ 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/22(Tue) 19:07
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幕内 秀夫 (著) 検見崎 聡美(料理)
   粗食のすすめ 冬のレシピ

http://www.amazon.co.jp/%E7%B2%97%E9%A3%9F%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%99%E3%82%81-%E5%86%AC%E3%81%AE%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%83%94-%E5%B9%95%E5%86%85-%E7%A7%80%E5%A4%AB/dp/4492041265

この本には、いろいろな料理のレシピとできあがった写真が載っています。
 大根菜めし、ぎんなんご飯、みそ煮込みうどん、納豆汁、けんちん汁、大根の柿漬け.....

それらは後で時間があったら紹介します。

ここでは冬の食生活を、栄養学や伝統文化、そして日本の将来についての理念など考えてみましょう。
  やや固い内容でごめんなさい。

冬の知恵は保存食品にある
乾物類を見直しましょう

 正月から春先までは、霜枯れ時といって、どうしても野菜が少なくなります。
そのため多くの家庭では、暮れになるとたくさんの漬けものを漬けて春先まで食べてきました。
長い間の伝統から生まれた素晴らしい知恵です。
 最近は冬でも季節にかかわりなく生野菜や生鮮野菜を入手できるようになっていますが、寒い季節に生野菜などを食べることはすすめられません。
それらのほとんどがハウス栽培だったり、あるいは輸入もので高価になります。

 あえて季節はずれの高価な野菜を購入するよりも、見直したいのが豊富な保存食品「乾物類」です。
切り干し大根、かんぴょう、いもがら、麩、春雨、干ししいたけといった野菜の乾物から、高野豆腐、ゆば、海草類にいたるまでいろいろな乾物があります。
野菜の少ない時期にはこれらの食品を多いに利用したいものです。

   −−−−−−−

イチゴを畑でとったのを食べた思い出があるが
それを考えると冬のイチゴは不思議である。
もちろん温室栽培なわけだが、はたしてこれでいいのだろうか。
貴重なエネルギーを使って、わざわざ冬にイチゴを食べる必要があるのだろうか。
 冬のサクランボのハウス栽培というものあるらしいけど、あれも必要だろうか。

いま使うエネルギーは、将来われわれの子孫たちが使うエネルギーを減らしていることになるだろう。
そのときは別のエネルギーが作られるだろうと期待しているかもしれないが
原子力発電をやめて自然エネルギーを使おうと言う人たちが増えている現在
まちがいなく貴重なエネルギーの無駄遣いをしていることになるのではないか。
ハウス栽培はそんなに必要なものだろうか。
  と私は考えてみたわけです。


[No.267] Re: 粗食のすすめ 冬のレシピ 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/24(Thu) 06:43
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> 幕内 秀夫 (著) 検見崎 聡美(料理)
>    粗食のすすめ 冬のレシピ

冬の食生活改善十か条
1.ご飯はきちんと食べる
2.発酵食品を常に食べる
3.パンの常食はやめる
4.液体でカロリーをとらない
5.未精製のご飯を食べる
6.副食は季節の野菜を中心に
7.動物性食品は魚介類を中心に
8.砂糖、油脂類の摂りすぎに注意
9.できる限り安全な食品を選ぶ
10.食事はゆっくりと、よく噛んで

細かくみると、異議のありそうな人もいるかもしれません。
基本的には、伝統的な和食の勧めとなっています。


[No.272] Re: 粗食のすすめ 冬のレシピ 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/25(Fri) 07:05
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> > 幕内 秀夫 (著) 検見崎 聡美(料理)
> >    粗食のすすめ 冬のレシピ

冬の食卓 その一
朝ご飯
 ご飯
 納豆
 焼きのり
 梅干し・たくあん
 里いもと大根菜のみそ汁
 ばん茶

昼ご飯
 磯辺もち
 ばん茶

晩ご飯
 ご飯
 たらこの煮もの
 小松菜としめじの和えもの
 たくあん
 大根のみそ汁
 ばん茶

ばん茶が毎回出てくる。
著者は、ばん茶が好き(?)
 
一回くらい、煎茶でもいいのに。

ばん茶とほうじ茶の違いがよくわからない。


[No.273] Re: 粗食のすすめ 冬のレシピ 投稿者:   投稿日:2013/01/25(Fri) 13:06
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男爵さん、今日は!

> ばん茶が毎回出てくる。
> 著者は、ばん茶が好き(?)
>  
> 一回くらい、煎茶でもいいのに。
>
> ばん茶とほうじ茶の違いがよくわからない。

 ご存知のようにお茶にはいろいろありますよね。
 私が育った田舎では、食後や三時のお茶は必ず「番茶」でした。「番茶」は
いわゆる普段着の飲み物。
「煎茶」はお客さまがいらしたときなど、特別なときにいただきました。

 大衆食堂などで自由に飲めるように出されるのはほとんど「番茶」かな?

 イトコの家では食後は必ず「ほうじ茶」でした。都内の「お食事處」など
食後に「ほうじ茶」を出すお店がありますよね。これは地方による食習慣の
違いかな? 

 街でお茶屋さんの前などを通ると「ほうじ茶」を焙煎するいい香りがする
ことが多いです。いとこは喜んで「うんちく」を喋りますが、私にはほとん
どわかりませんでした。

まや


[No.279] Re: 粗食のすすめ 冬のレシピ 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/25(Fri) 20:37
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まやさん ありがとうございます。

冬の食卓 その二
朝ご飯
 ご飯
 小魚のつくだ煮
 焼きのり
 梅干し
 大根とにんじんのぬか漬け
 小松菜としいたけのみそ汁
 ばん茶

昼ご飯
 力そば
 黒豆の甘煮
 ばん茶

晩ご飯
 大豆と昆布のご飯
 いわしの酢煮
 大根とにんじんのぬか漬け
 ごぼうとにんじんのみそ汁
 ばん茶

  −−−−

冬の食卓 その三
朝ご飯
 ご飯
 納豆
 梅干し
 かぶのぬか漬け
 里いものみそ汁
 ばん茶

昼ご飯
 焼きおにぎり
 かぶのぬか漬け
 ばん茶

晩ご飯
 ご飯
 かき鍋
 かぶのぬか漬け
 ばん茶


冬の食卓 その三
では
三度三度
 かぶのぬか漬け
  と
 ばん茶
が出てくるのがおもしろい。


[No.288] Re: 粗食のすすめ 冬のレシピ 投稿者:まや  投稿日:2013/01/26(Sat) 10:21
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男爵さん、お早うございます。

> 三度三度
>  かぶのぬか漬け
>   と
>  ばん茶
> が出てくるのがおもしろい。

 私が育った九州の田舎町では、三度の食事には必ずぬか漬けと番茶が
出ます。ぬか漬けの他に白菜漬けとか高菜漬けが出ることもあります。
こういうものがないほうが変です。

まや


[No.289] Re: 粗食のすすめ 冬のレシピ 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/26(Sat) 19:26
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まやさん

> > 三度三度
> >  かぶのぬか漬け
> >   と
> >  ばん茶
> > が出てくるのがおもしろい。
>
>  私が育った九州の田舎町では、三度の食事には必ずぬか漬けと番茶が
> 出ます。ぬか漬けの他に白菜漬けとか高菜漬けが出ることもあります。
> こういうものがないほうが変です。

なるほど
このメニューはそういう地方の食事を反映したものだったのですね。

九州で育ったまやさんが
北海道の生活をおくったときは
初年度の冬は大変だったことでしょう。


[No.536] 番茶とほうじ茶 投稿者:男爵  投稿日:2013/02/28(Thu) 10:48
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みなさん

> 冬の食卓 その一
> 朝ご飯
>  ご飯
>  納豆
>  焼きのり
>  梅干し・たくあん
>  里いもと大根菜のみそ汁
>  ばん茶

> 昼ご飯
>  磯辺もち
>  ばん茶

 ばん茶が三度三度でてくる。

> ばん茶とほうじ茶の違いがよくわからない。

小川誠二:日本茶を一服どうぞ

この本には以下のように書いてあります。

今、番茶というときは、下級もしくは並みの、安価な煎茶を指すのが通例です。
しかし本来、番茶は、質の落ちるお茶の総称ではありません。
むしろ、生活に密接な大事なものだと思います。

強度に根ざした番茶は、毎日のご飯、土地の嗜好にぴったり合うもの
共にあるものとして、つまり飯茶であり、伴茶であったのでしょう。

京都の、惣菜を指す「おばんざい」という言葉から推して
日常的な身近な飲み物が「おばん茶」であると考えます。
そのため作り方、飲み方とも多様で、ほうじ茶を番茶と呼ぶ例も少なくありません。

一般的に番茶と呼ばれるものについて述べます。
 三番、四番摘み期の硬い葉を使うもの、一番茶を摘んだ後出た芽や
摘み残しの葉を使うものなどがあります。
遅い時期の茶ゆえ、晩茶だともいわれます。
製法は煎茶と同じで、葉が硬い分、蒸しと揉みを強めにするくらいの茶です。
遅摘みの葉は、旨み成分が減りタンニンが多くなるため、甘みが少ない、
すっきりした味になります。
香りは、煎茶ほど豊かにはなりません。茶葉の形も粗く不揃いです。

次に、地方に伝わる番茶のいくつかを紹介します。
 京都茶は、古くは玉露の残り芽や葉を釜炒り製にしたもので
現在は煎茶・玉露の摘採り後に刈った芽葉を、蒸し製にします。
 岡山の美作番茶は、土用の頃枝ごと狩り、煮てから茎は裁断し
むしろの上で日干しにします。
 島根の伯太番茶は、硬い枝葉を夏に刈り取り、煮るか蒸して少し揉み
天日で乾かします。

特殊な地方ばん茶として、バタバタ茶(富山県東北部)、ボテボテ茶
(島根県松江市ほか)、ブクブク茶(沖縄県那覇地方)、碁石茶(高知県吉野川上流)、
などがあるが省略します。

つぎに
ほうじ茶の説明です。

ほうじ茶には、番茶や煎茶を用います。
下級品の番茶を使うのが、もっとも普通のほうじ茶ですが
中には煎茶や玉露の仕上げ加工で選別された、粗い葉の番茶や、茎茶を
使うものもあります。
特に中級品の煎茶を焙じて作る場合もあります。

いずれの場合も、原料とする茶葉は、茶の粉をよく除き、十分乾燥させて
一昼夜ほど寝かせてから焙じます。
焙じるには、焙じ機か胴あぶり式乾燥機を使い、170度内外で
5分から10分ほど、きつね色になるまで炒ります。
ほうじ茶の香りは失せやすいため、一度に大量に処理することはしませんでしたが
昨今は、機械によるライン化と、香りを保持する技術の発達で
一挙に大量生産するところもあります。

家庭で焙じてほうじ茶を楽しむ
 昔は、家ごとに焙烙があり、それぞれに焙じて飲んだものです。
また、地方では、ほうじ茶を番茶と呼んで、日常用いるところが多く
地方に伝わる番茶には、飲むときに焙じる場合も多いのです。

焙烙が常備されていた頃は、煎茶や番茶が古くなったり、湿気てしまった時
ほうじ茶にして飲むこともよく行われました。
焙じて香りや風味を復活させて楽しみ、お茶を無駄にしない生活の知恵です。

ほうじ茶は、茶褐色をして強い香気を持ってはいるものの、味はまろやかで
軽い飲み口です。甘みがあり、渋みはほとんどなく、実にさっぱりしています。

この味わいは、加熱処理することから生じるのです。
アミノ酸やグルタミン酸などが熱で香りに化けたといえるでしょう。

  ------------

この本を読む限り
本来の番茶は煎茶と同じく、摘み取ったお茶の葉を蒸してつくるものである。
ほうじ茶は、そうしてつくった番茶を焙じてつくる。
高温で熱処理するのが、ほうじ茶の特徴である。

ところが、われわれの周りの番茶もやはり焙じているから
これは、定義からすれば、ほうじ茶ということになる。
本来の番茶とは焙じていないものをさすらしいが
われわれの飲む番茶はみな焙じてあるから
ほうじ茶と呼んでさしつかえないのだろう。


[No.537] Re: 番茶とほうじ茶 投稿者:まや  投稿日:2013/02/28(Thu) 14:55
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男爵さん

 お茶のこと、いろいろ情報があって混乱しますねぇ。

 私は九州に住んでいたころは八女茶を好み、関西に住んでいるときは宇治茶
の愛飲者になり、今は狭山茶の茶畑のど真ん中に住んでいます。そして、よく
お茶の話を聞きます・・・いろんな産地の茶葉が混ぜられたりすることなど。

 そして、男爵さんの次の書き込みになんだか混乱しそう(*^。^*)
 私の認識とは違うみたいで・・・

> ところが、われわれの周りの番茶もやはり焙じているから
> これは、定義からすれば、ほうじ茶ということになる。
> 本来の番茶とは焙じていないものをさすらしいが
> われわれの飲む番茶はみな焙じてあるから
> ほうじ茶と呼んでさしつかえないのだろう。

 ??? なので〜す。

まや