[No.160]
食文化
投稿者:男爵
投稿日:2013/01/11(Fri) 12:15
[関連記事] |
夏子さん、みなさん。
> ゴボウを巻いて揚げたのは、私は「ごぼてん」と言いますが、あれも余所では
> 単に「さつま揚げ」と呼ばれているのかな。
>
> 東京に行った時、私の言う「天ぷら蒲鉾」は「あげはん」という名で売られて
> いて、ハハァ、これは「揚げはんぺん」というのを略して、標準語では
> こういうのだな、と非常に記憶に残りました。50年も昔の話(^^;
>
> こういうことに関心があるので、f文化が好きだったんです(^^;
文化というものの定義ですが
私は受け売りですが、次のように理解しています。
(長文なので、結論をいえば、文化はたとえば業界用語、おたく言葉、つまりあるグループ内にしか共通認識できないものです)
-----------
世界中人間社会においては
目に見えない絆によって結ばれた関係がある。
目に見えない絆は、愛とか思想とか信仰とかことばとか音楽とか、
そういうものである。
たとえばことばはその典型であるが、たとえば方言などと
いわれる地域のことばがあるが、
そのことばは、その土地に生まれ育った人間でなければ
100パーセントは使いこなせないものである。
(その地域のニュアンスや特性が反映されているから、
その雰囲気を十分知らないと、その土地のことばは十分使えない)
そして、そのことばを使うと、その土地の風景とか人情とか
その他がパッと浮かび上がってくる。
つまり、その土地のことばとは、感情を充分に包み込んだことばである。
そういうことばを使う人たちの集団があるわけである。
このような目に見えない絆と、ものを媒介とした関係の全体を、
阿部謹也先生は文化だと定義している。
このような、ものを媒介とする関係や、目に見えない絆によって
結ばれた人間の関係は、
人がいるところではどこでも成立するわけだから、
世界中どこにでも文化はある。
そして、その文化のあいだに上下はない。
食文化もまさしく、文化の特徴をもっている。
だから、ある地方の食文化は、他の地方の人にはなかな理解してもらえないこともある。
食べ物の呼び名も文化だから、全国共通でないこともあるわけです。