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[No.20] にごり酒 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/01(Tue) 19:54
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にごり酒
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にごり酒というキーワードを知ったのは
 島崎藤村の「千曲川旅情の歌」
です。

  小諸なる 古城のほとり
  雲白く 遊子悲しむ
   ..........
  濁り酒 濁れる飲みて
  草枕 しばし慰む

高校生のときだったので
大人になったらいつか
にごり酒を飲みたいものだと思いました。

(あこがれのにごり酒を飲むことができたのは なんと30代になってから)

にごり酒は長くもたないから
冬にしか飲めません。 暑い夏に飲むには相当工夫が必要です。

しかし、缶入りのにごり酒はもう少し長く保存できます。
冷蔵庫に入れておけば夏でもオーケー。

左はじの酒以外はすべてにごり酒です。
みんな美味しい酒です。


[No.42] どぶろくは冬 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/02(Wed) 08:47
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> にごり酒というキーワードを知ったのは
>  島崎藤村の「千曲川旅情の歌」
> です。

どぶろく造りは冬がいいようです。
http://www.takichan.com/doburoku.html
カギは乳酸菌 乳酸菌は寒さに強いから冬向き。

乳酸菌が雑菌を退治してくれる。


[No.43] 宮沢賢治の童話 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/02(Wed) 09:05
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かつて
「どぶろく」はみんな自分たちでつくって飲んでいた。

ところが
明治になって、酒税法によって
許可なく酒類を製造することは禁じられた。

ヨーロッパでは
日本の漬物のように
各家庭で自家製ビールをつくって飲んでいる。

ビールつくりにキットも通信販売されている。

日本人がそれを買い求めて自宅でビールをつくったら
罪になるのはおかしいということが
以前にネットで論じられていたことがあります。

いまは特区というものが認められていて
たとえば
民話のふるさとの遠野では民宿で
そこでつくられた「どぶろく」を飲むことが認められるようになりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A9%E3%81%B6%E3%82%8D%E3%81%8F

ところで
あの宮沢賢治の童話で
「税務署長の冒険」というものがあります。

仕事熱心な税務署長が
地域の人々が密かに「どぶろく」つくりをしているのを
摘発しようとして決死の冒険をする話です。

たとえば、こんな紹介記事があります。
http://blogs.yahoo.co.jp/wasaby9119/56297749.html

(原文) 電子書籍は便利
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1941_17444.html


[No.65] Re: 宮沢賢治の童話 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/03(Thu) 16:25
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> あの宮沢賢治の童話で
> 「税務署長の冒険」というものがあります。

> 仕事熱心な税務署長が
> 地域の人々が密かに「どぶろく」つくりをしているのを
> 摘発しようとして決死の冒険をする話です。

> (原文) 電子書籍は便利
> http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1941_17444.html

これを読むと
地名が出てきます。

「イーハトヴ」とは
賢治がエスペラント語で岩手をさす
ということになっていますが......

 ユグチュユモトの村  → 花巻に湯口や湯本という地区がある

 ハーナムキヤの町 → 花巻


[No.50] Re: にごり酒 投稿者:ザックス  投稿日:2013/01/02(Wed) 21:27
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> 高校生のときだったので
> 大人になったらいつか
> にごり酒を飲みたいものだと思いました。

私は旧制高校の時、誰かが持ってきた米で寮で「どぶろく」を作って飲み、酒より
甘くって飲みやすく、旨いものだ、と思いました。

> 左はじの酒以外はすべてにごり酒です。
> みんな美味しい酒です。

左端の菊正は私の愛飲酒です。少し甘口ですが、濃くて・・・。
量的にも1缶で済む?


[No.51] Re: にごり酒 投稿者:まや  投稿日:2013/01/03(Thu) 02:20
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ザックス先生、お元気になられたようでよかったです。
 お大事になさってください。

> 私は旧制高校の時、誰かが持ってきた米で寮で「どぶろく」を作って飲み、酒より
> 甘くって飲みやすく、旨いものだ、と思いました。

 私が「どぶろく」を飲んだのも同じ年ごろです(^J^)
 新制大学の一年生ですから・・・「どぶろく」は酒税法で禁じられていましたが、
社会学科の学生がどこからか手に入れてきたのを友人の下宿で、サークル活動の学生
たちと一緒にいただいたのでした。
 美味しくいただいたのを覚えていますが、「どぶろく」を飲んだのはそれが最初の
最後です。みんな貧乏学生でしたから・・・

> 左端の菊正は私の愛飲酒です。少し甘口ですが、濃くて・・・。
> 量的にも1缶で済む?

 あ、「ふなくち菊水」ですね。これは仕事をしていたときに、職場の酒好きから教
えられて飲んだことがあります(30年くらい前で、都内では伊勢丹にしか置いてあり
ませんでした)最近はスーパーにまで置かれていますが、1缶でも私には量が多すぎ
るようになりました。

まや


[No.54] Re: にごり酒 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/03(Thu) 05:49
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まやさん

> > 私は旧制高校の時、誰かが持ってきた米で寮で「どぶろく」を作って飲み、酒より
> > 甘くって飲みやすく、旨いものだ、と思いました。
>
>  私が「どぶろく」を飲んだのも同じ年ごろです(^J^)
>  新制大学の一年生ですから・・・「どぶろく」は酒税法で禁じられていましたが、
> 社会学科の学生がどこからか手に入れてきたのを友人の下宿で、サークル活動の学生
> たちと一緒にいただいたのでした。
>  美味しくいただいたのを覚えていますが、「どぶろく」を飲んだのはそれが最初の
> 最後です。みんな貧乏学生でしたから・・・

終戦後に
あちこちでつくられて
飲んでいたようです。

子どものとき
つくっているのを見たことがあります。
醸造中の壺が
毛布か何かでくるまれてありました。


[No.57] Re: にごり酒 投稿者:ザックス  投稿日:2013/01/03(Thu) 10:19
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まやさん 明けましておめでとうございます。

> ザックス先生、お元気になられたようでよかったです。
>  お大事になさってください。

有難うございます。

>  私が「どぶろく」を飲んだのも同じ年ごろです(^J^)
>  新制大学の一年生ですから・・・「どぶろく」は酒税法で禁じられていましたが、
> 社会学科の学生がどこからか手に入れてきたのを友人の下宿で、サークル活動の学生
> たちと一緒にいただいたのでした。

同じ時代に生きてきたのですね。

>  美味しくいただいたのを覚えていますが、「どぶろく」を飲んだのはそれが最初の
> 最後です。みんな貧乏学生でしたから・・・

よくカストリ焼酎も飲んだものでした。

>  あ、「ふなくち菊水」ですね。これは仕事をしていたときに、職場の酒好きから教
> えられて飲んだことがあります(30年くらい前で、都内では伊勢丹にしか置いてあり
> ませんでした)最近はスーパーにまで置かれていますが、1缶でも私には量が多すぎ
> るようになりました。

書き間違えご指摘、有難うございました。
この頃は私も2〜3回に分けて飲みます。


[No.58] Re: にごり酒 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/03(Thu) 11:41
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ザックスさん、まやさん

> >  あ、「ふなくち菊水」ですね。これは仕事をしていたときに、職場の酒好きから教
> > えられて飲んだことがあります(30年くらい前で、都内では伊勢丹にしか置いてあり
> > ませんでした)最近はスーパーにまで置かれていますが、1缶でも私には量が多すぎ
> > るようになりました。

> この頃は私も2〜3回に分けて飲みます。

飲めるようになってよかったですね。
適量は個人個人で違います。

私も適量が減ってきました。 いい傾向。


[No.53] Re: にごり酒 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/03(Thu) 05:44
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ザックスさん

> 私は旧制高校の時、誰かが持ってきた米で寮で「どぶろく」を作って飲み、酒より
> 甘くって飲みやすく、旨いものだ、と思いました。

そうですか。
いい思い出でしたね。


[No.59] Re: にごり酒 投稿者:ザックス  投稿日:2013/01/03(Thu) 11:59
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男爵さん

あの頃は酒も手に入らないし、第一、ゲルピンでしたね。


[No.61] Re: にごり酒 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/03(Thu) 14:52
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ザックスさん

> あの頃は酒も手に入らないし、第一、ゲルピンでしたね。

学生はゲルピンですが
特にあの頃は大変でしたね。

食べるものも少なく
リンゴ畑に夜行ったとか
学寮の近くではノラ犬やノラ猫の姿が見えなくなった
という話でした。

比較的恵まれていたはずの
北杜夫も松本高校時代のことを書いていた
書き物を読むと
当時の厳しい学生の食事状態が想像できます。


[No.243] 初めに空腹ありき 投稿者:男爵  投稿日:2013/01/21(Mon) 10:53
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ザックスさん、まやさん、みなさん

> > あの頃は酒も手に入らないし、第一、ゲルピンでしたね。

> 学生はゲルピンですが
> 特にあの頃は大変でしたね。

> 比較的恵まれていたはずの
> 北杜夫も松本高校時代のことを書いていた
> 書き物を読むと
> 当時の厳しい学生の食事状態が想像できます。

「どくとるマンボウ青春記」から少し紹介しましょう。

終戦になって大町の工場から松本高校に戻ってきた北杜夫たち

初めに空腹ありき

毎度の雑炊はだんだん薄くなっていった。それに箸を立ててみて、箸が立つときは喜ばねばならなかった。

そのころ最大のご馳走は、固い飯のカレーライスだったが、それも米ではなく、コーリャンの飯だった。
はじめ米とまぜて赤白ダンダラだったものが、ついにコーリャンだけの赤い飯になってしまった。

食卓には大根などの漬物も出た。四人に一皿で、ちらと見てそこに十四切れあるとすると、なんとか体面を損なわず、ごく自然に四切れ食べられないものかと、痛切に考えた。

(北杜夫は終戦後、山形の父の疎開先ですごすときは白米を食べることができた。しかし、父は「あまり食べるな」と言ったので、三杯で箸をおいた)

学校が再開されたその秋は、畑のネギを盗んだり、柿を盗みにいったり、そんなことばかり思い出すという。
盗むことを彼らは「パクる」と言ったが、それは「包む(パッケン)」からきた言葉らしい。 ナルホド 「パクる」は、松高用語である。


[No.510] Re: にごり酒 投稿者:男爵  投稿日:2013/02/24(Sun) 06:15
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> にごり酒というキーワードを知ったのは
>  島崎藤村の「千曲川旅情の歌」
> です。
>
>   小諸なる 古城のほとり
>   雲白く 遊子悲しむ
>    ..........
>   濁り酒 濁れる飲みて
>   草枕 しばし慰む

明治32(1899)年に自家醸造酒が禁止、つまり、にごり酒も飲めなくなってしまった。
この藤村が詩集を発表したのは明治34(1901)年だったから
もう当時から、にごり酒は飲めなくなってしまった。

日清戦争、日露戦争と続く莫大な軍事費を調達するため
明治政府は酒税を完全管理したかった。だから、自家醸造は脱税とみなした。
その結果、どぶろく、にごり酒は厳禁となってしまったのだ。

東京オリンピックの年、「月の桂」が努力の末、にごり酒をだした。
そこでは、税務署との戦いがあった。 網で濾しているからと頑張って、とうとう税務署に認めさせた。

30年くらい前に、地元の酒造会社がにごり酒を出して
ある人から美味しいと教えられ、それから冬に楽しむようになった。
鉄道が宣伝していたディスカバージャパンのころ
市内の居酒屋でこのにごり酒を飲む竹下景子のポスターが、全国の主な駅に貼ってあったことがある。

いまでは、地域おこしというわけで、どぶろく特区では、国が特別に用意した条件をクリアすれば、どぶろくも合法的につくることができ、お客も飲める。

   本郷明美:どはどぶろくのど、講談社

終戦後、日本各地で、ヤミのどぶろく造りがおこなわれたが
東大教授の姜 尚中も、終戦後やはり母親が、マッコリを造って
飲食店で客に提供したため何度も警察に摘発されたということを書いている。
 モツ焼きとかマッコリを楽しむ客がひいきにしてくれたから、姜教授の母親も留置所に入れられても、何度もマッコリを造っていたのだろう。


[No.513] Re: にごり酒 投稿者:あや  投稿日:2013/02/24(Sun) 20:40
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Re: にごり酒
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男爵さん、こんばんは!

珍しく朝から遊んできました。横浜・八景島シーパラダイスへ行ってきたのです。

> >   小諸なる 古城のほとり
> >   雲白く 遊子悲しむ
> >    ..........
> >   濁り酒 濁れる飲みて
> >   草枕 しばし慰む

大好きなうたです、若いころからの懐かしいうたです。


> 東京オリンピックの年、「月の桂」が努力の末、にごり酒をだした。
> そこでは、税務署との戦いがあった。 網で濾しているからと頑張って、とうとう税務署に認めさせた。

そうだったんですか。

>
>  モツ焼きとかマッコリを楽しむ客がひいきにしてくれたから、姜教授の母親も留置所に入れられても、何度もマッコリを造っていたのだろう。

ソウルマッコリを大事に呑んでいます。

話が違って申し訳ないのですが、今夜呑んできたお酒を紹介!
秋田のこのお酒、ご存じでしょ。

冬はお酒がおいしいですね。私は隣の「黒霧島」をお湯割りで呑みました。

最後に、メロウで世話になった方が「菊水」だったと思うのですが、
よく呑ませてくださったことも懐かしく思い出します。
この写真の缶でした。