[No.135]
戦下のレシピ
投稿者:男爵
投稿日:2013/11/23(Sat) 08:36
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斎藤美奈子:戦下のレシピ 岩波書店
この本の39頁に
高等女学校での木刀の稽古風景(昭和13年)の写真が載っている。
昨日ある人から聞いた話では、奥さんが剣道五段で木刀を手元に置いているという人の話を聞いた相手が、では何かクレームを言うときは木刀を隠してからでないと(いけませんね)と笑って言った。
この本にはこんな詩も載っています。
女子軍事教練(詩・西条八十)
軍国の風颯爽と
吹け吹け、大和撫子を、
可憐の瞳、黒い髪、
かれらも銃を担うなり。
教練の朝、よく晴れて、
若き配属将校の
号令の声ほがらかに
遠く微笑む空の富士。
帝都に敵機襲来の
その暁を想うとき、
銃後の花というなかれ、
女も御国の兵(つわもの)ぞ。
白き繊手に、フランスの
危機を救えるジャン・ダルク、
その面影を夢みつつ、
昂然として、かれら行く。
日ごろ嫌いな草原の
毛虫芋虫、なんのその
隊伍堂々踏みつけて
かれらは歩む、一、二、三!
(主婦之友 昭和十二年九月号)
別サイトには写真が載っている。
http://www.geocities.jp/abm168/GUNKA/gunka.html